インタビュー

杉良太郎さん

このドラマのお話を聞いたときの感想は?

ドラマの仕事を自分がやるという意識がずっとなかったので、まずは「大丈夫かな?」と思いました。時代劇の仕事は多いのですが、現代劇は少なく、ましてTBSの連続ドラマは44年ぶりです。
原作も読ませていただきましたが、中小企業の会社が舞台となるということで、とても興味深いものがありました。中小企業の人達のエネルギーやその思いを海外にも紹介したいという気持ちで、いくつかボランティア的な支援活動もやってきたので、ドラマの主人公の想いに共感するところがたくさんありますし、今回はそんなドラマの主人公に絡んで行く、大きなポジションで出演させていただくということで光栄です。
中小企業の人達の技術はもっともっと脚光を浴びるべきでしょう。そして、支援や理解が深まらなければといけないと思うんです。日本の財産と言ってもいいものですし、そうしていかなければいけないと思うのですが、未だ社会的には、中小企業の人達が納得の行く状況ではないと思うんですね。そんなこともあり、こういうドラマを世に送り出すことによって、勇気づけられたら良いなと思っています。

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ボランティアのお話が出ましたが、どんな活動をしているのですか?

福祉活動はデビュー前から様々な活動を続け、56年目になりました。日本国内だけでなく、海外も韓国、中国、アメリカ、バングラディッシュ、ミャンマー15各国以上とで、養護施設、障害者施設などを訪問したり、支援したり、チャリティーコンサートを行ったりしてきました。
中でもベトナムとの付き合いは深く、初めてベトナムを訪れて今年で26年になります。ベトナムは文化や習慣が日本とよく似ていて、義理人情の厚いお国柄なんです。ずっと戦争を強いられてきた国ですが、そういう国と一緒に日本が手を組んで、もっと深い関係になっていけば、それこそASEAN、アジアの安定につながっていくのではないかなという思いがあります。福祉活動の中でいちばん大事なのは文化交流なので、総合的な部分で国民レベルの文化交流を行ってきました。その中では、「中小企業の方々の活躍場所を」ということで、ベトナムで産業展を開催したり、日本の技術や商品を紹介したりもしています。
それと、ベトナムには野球がなかったのですが、野球というスポーツを紹介しました。個人的には、81名の孤児院の子を里子にしているのですが、近々、もっと増やしたいと考えています。
福祉活動は、絶対に成功しないとダメだと考えています。良かれと思って自分が行動に起こしてお金使って、全てをつぎ込んだ挙句、「なんでこんな事したんだ」って後々に言われたら、それはどうしようもないですからね。そのために細心の注意を払って活動してきましたし、そこに神経を随分使ってきたと思います。

ご自身の夢というと?

子どもの時から“夢見る夢男君”っていわれたくらい、夢ばっかり見ているんですが(笑)、大体夢というのは寝ている時に見るものなんですけど、起きている時も夢見ています。俳優としてこうありたいとか、歌手としてこうしたいなど、自分の本業でこうなりたいということは考えないのですが、「自分に力があったらこの人も助けられたのにな」とか、「こんなことも出来たのに…」とか、常に自分にもっと力やエネルギーなど、そういったものがあればいいなという夢や想いはあります。
家が貧しかったので、ただ単純に親孝行したいという想いから芸能界へ入ったら良いんじゃないかなという、薄っぺらな気持ちでこの世界へ入ったので、志を立ててとか、「日本一になるんだ」という気持ちはあっても、そうはなかなかならないですよね。そういう思いがあってこの世界で仕事をしてきましたが、芸能界ではあまり自分が悩むとか、自分の仕事で苦しむことはまずそんなになかったと思います。ですので、そういう面では幸せかもしれませんね。福祉活動ではいろいろと苦しみましたけど。
芸能界へ入る前、18歳のときに神戸から東京へ出てきまして、向島のカレー屋で奉公したんです。奉公ってわかりますか? 奉公というのは給料を貰わないんです。つまり、タダ働き。人はタダで働きますか? いや、働かないですよね。このとき、一円も貰わないで、朝一番から夜中まで働いて、2年間、朝昼晩とカレーだけを食べていました。このときは黄色い汗が出るし、顔も黄色くなりましたね。なぜ、奉公したかというと、苦労を買ってでるというか、苦労をしたいという気持ちがあったんです。それは、そんなもので負けるようではこの先、芸能界へ入って生きていけないという想いから。失うものはなにもなかったですし、自分はここで苦労させてもらって、強くなりたいと、ただそれだけの想いでした。
やっぱり、一時期でもなんらか試練を得た方が人間は強くなれるし、そうでないといけないと思っています。カレー屋の時代を思うと強くなれますよね。

このドラマにかける想いというと?

このドラマに取り組んでいる姿勢として、できるだけ本物に近づけたいというスタッフの意気込みや非常に努力しているのを感じています。その想いは出演者にも伝わりますから、特別なドラマとして見ていただけるのではないかと感じています。
それと、私の周りで原作を読んでる人が多いんですが、「楽しみにしています」なんて、普段言わない人達から声をかけられたりしています。普段は忙しくてあまりテレビを見ないような人などからも、「楽しみにしています」とメールが届いたりしているので、見てくださる人たちの期待を裏切らないよう、精一杯、演じさせていただいています。本当は嫌なんですが、役柄に合わせて髪も白く染めてています。50年の芸能活動で初めてですので(笑)、ぜひともよろしくお願いします。

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