インタビュー

阿部寛さん

台本を読んだ感想はいかがでしたか?

原作を読んだとき、すごくおもしろいなと思いましたが、ドラマの台本が上がってきて読ませていただいたところ、原作に沿ったおもしろさがふんだんに散りばめられていて、きっと第1話からおもしろいものが出来上がるぞと、今から楽しみにしています。
どちらかというと、今まで関わってきた作品は主人公の単独プレイ的なものが多かったと思いますが、この『下町ロケット』に関しては、社員たちと一緒に“仲間たちと共に闘う”という描かれ方になると思うので、そんなところも楽しみにしているところです。多少はコメディー要素も入ってくるのかな…(笑)。

写真

主演を務める意気込みというと?

池井戸さん原作のドラマも観ていますが、正直、プレッシャーはあります。ですが、『下町ロケット』の原作は特におもしろいと思っているので、みなさんに楽しんでいただける作品になるだろうと感じています。また、よくよく考えてみると、主人公の佃航平のような人間臭い人物をそれほど演じたことがないので、監督の福澤さんにしごかれながら(笑)、やれるだけのことはやっていきたいと思っています。ある意味、自分を変えてくれのではないか? という期待もあります。

佃航平とはどんな人物だとお考えでしょうか?

ロケット開発の技術者だった佃航平は、一言で言えば理数系の人間ですが、僕も理数系なのですごく共感しやすいというか、理数系男の役は馴染みが良いので、今回も楽しんで演じられると思います。また、佃が社長を務める会社は、いわゆる下町の中小企業という町工場ですが、職人気質のモノづくりがベースにあって、そこは佃がこだわっている部分でもあり、この物語のベースになっているところだと思います。
僕の父親と兄貴も技術者でして、僕が物心つく前あたりでしたか、よく父は自分の会社の製品を自慢していましたね。そんな話を聞かされて、子供ながらに自分の中では自慢に感じていましたし、そんな父親の背中を見ていた兄貴は、迷わず理数系の道へ進みました。僕の場合は、こちらの世界へ来てしまいましたが、そういった父親や兄貴を見ていたこともあって、モノづくりに共感する気持ちは昔から培われていたと思います。
テレビなどで下町の工場を紹介している番組はよく観るのですが、コンピュータでは計算しきれない職人ならではの“手の感覚”に頼ったモノづくりの姿勢は素晴らしいと思いますし、この作品も、そういった日本が誇る技術力が物語の底辺にあり、その部分にはすごく共感できるところです。この作品を通して、そんな職人気質なところ、信念を貫き通していく姿をみなさんにお見せできればと思いますし、何としてもこの役は成功させたいと考えています。

写真

経営者としての佃の苦労はどう感じてらっしゃいますか?

社長業については、技術者としての信念とは別の話になってくるので、会社全体のために自分の信念を曲げなければならないところも出てくると思います。それは、どの社会でもあることでしょうけど、やっぱり辛いだろうなと想像します。会社経営の経験はありませんが、この世界で30年もやってくると、それと似たようなことは経験しますし、そのようなデータも持っているつもりです。
ただ、こと作品という部分でいうなら、佃の前に立ちはだかる苦難と、それに立ち向かう佃の姿勢はこの作品の醍醐味でもあるので、そこは大切に作っていきたいと思います。困難に立ち向かう役って、それを見ている方はもちろん、演じている自分も応援したくなるので、楽しみにしていただきたいところです。

今回共演される座組みの印象というと?

とてもおもしろい方々が集まったとおもいますし、どうなっていくのか? おもしろい展開が期待できる座組みだと感じています。様々な個性がぶつかっていく中で芝居がどう転がっていくのか、注目していただけると嬉しいです。

写真

娘役の土屋太鳳さんの印象というと?

初めてお会いしたときに、すごくキラキラした感じが伝わってきまして、内面に力を持っている人だなという印象です。年頃の娘の父親役は今回が初めてで、微妙な親子関係をどう演じればいいのかなと考えますが、彼女と一緒にどう作っていこうか楽しみにしているところです。ドラマは企業の話ではありますが、土屋さんとのシーンは、佃の経営者ではない“親の顔”を出すところなので、ここも大切に描いていければと思っています。

佃が感じている宇宙への想いに共感するところはありますか?

あります。僕も高校生の頃は、そちらの世界へ進みたいと考えていました。取って付けたように聞こえるかもしれませんが(笑)、それこそ種子島へ行ってみたかったですし、なにか宇宙に関わる仕事をしてみたいという気持ちはありました。今は、こうした仕事をさせていただいていますが、仕事を通して宇宙に関する番組に関わらせていただく機会もありますし、今でも興味の尽きないところです。自分が生きている間に、どこまで宇宙のことが解明されるのか? 趣味的なところですが、気になりますね。

写真

後半は連載される原作小説と連動するとのことですが?

前半は宇宙開発に関係した物語ですが、小説の連載と連動して描かれる後半は、医療技術分野での佃製作所の活躍が描かれるそうです。僕自身、どんな展開となるのか連載を楽しみにしていますし、ドラマと同時進行ということで、すごくおもしろい展開になると思います。

放送を楽しみにされている方へメッセージをお願いします!

今回、また“日曜劇場”という枠で主演を務めさせていただくということは、特別な思いがあります。プレッシャーもありますが、それと同時に喜びも感じています。この作品に集まった出演者、スタッフ一同、みなさんに楽しんでいただけるよう、懸命に撮影に臨んでいますので、ぜひご覧ください。

土屋太鳳さんがお届けします!下町ロケットニュース!

PAGE TOP