シリーズ参院選「各党のネット選挙活動戦略、アプリ開発も」

4日に公示された参議院選挙、今回、これまでの選挙と大きく違うのは、初めてインターネットを使った選挙活動ができるようになったという点です。各党はあの手この手で有権者への接触を狙っています。

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自民党が作ったオリジナルゲーム「あべぴょん」。スマートフォンで安倍総裁に似たキャラクターがジャンプする高さを競い、「新人議員」から「大臣」まで出世を争うゲームです。他にも多彩なコンテンツをとりそろえ、担当者は「ここまでやるのは自民党しかない」と胸を張りますが、狙いはさらに深いところにあると言います。

「このアプリをダウンロードしてもらうというのも、一つの新しいつながりかなと思ってます。今後、自民党を知ってもらうために、長いお付き合いをしていただきたい」 Q.参院選だけを見ているわけではない?  「そういうことです。これは自民党の政治活動として、今後ずっと使っていこうと考えています」(自民党・平井卓也ネットメディア局長)

そして、さらに・・・自民党は全ての候補者にタブレット端末を配布。ネット上にあふれる情報を収集し、毎日、多彩な情報を分析した選挙レポートを送信。情報の発信だけでなく、分析にも力を入れ、参院選以降にも利用していこうとしています。

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対する民主党では・・・
 「私は従来、これは毛筆をこよなく愛していると」(民主党・海江田万里代表〔先月〕)

以前、海江田代表が「インターネットより毛筆」と発言し、党内に波紋が広がりましたが、選挙戦には新しいツールを間に合わせました。スマートフォンなどにアプリをダウンロードし、ポスターに近づけると、海江田代表が歩き出し、メッセージを語ります。その狙いを担当者に聞くと・・・

「歩く、聞く、つなぐ、というこの3つのキーワードで、いかに有権者の皆様とつながっていくかという、そのつなぐためのさまざまなツールやプラットフォームが用意されていて、それが民主党のインターネット選挙の企画そのものだと考えてます」(民主党ネット選挙担当・高橋昭一前衆院議員)

アプリは最後に民主党のホームページにつながるようになっていて、そこに載せている党の政策を読むきっかけにしてほしいのだと言います。

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一方、ツイッターで多くのフォロワーを持つ橋下共同代表が率いる日本維新の会では、新たにメールマガジンの配信を始める準備を進めています。

党のホームページから登録すると、石原共同代表の「暴走老人憲法にほえろ」、東国原議員の「そのまんま参院選」など、知名度の高い議員のコラムが配信される予定です。

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公明党はすでに5月から「公明アプリ」をスタートしていて、党のニュースや幹部の遊説日程を発信。スマートフォンの位置情報の機能を利用し、今、自分がいる場所の近くで、誰の街頭演説があるか調べることもできます。

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みんなの党は今回、ネットを利用して、すでに「ある実績」を出したこちらの企業とタッグを組んでいます。

東京・渋谷区にあるこちらの企業。実は去年、人気アイドルグループ「AKB48」がファンによる投票でメンバーの人気順位を決めるイベント「AKB総選挙」で、上位16人のうち15人の顔ぶれを的中させ、大きく注目されました。

「ツイッターであったりとか、掲示板とか2ちゃんねるとか、各メンバーの露出時間とか露出の回数、それと得票率の関係っていうのを全部検証してるんですね」(ルグラン・泉浩人代表取締役)

ネット上にあふれるブログやソーシャルネットワークの書き込みを分析することで、話題になっている人やキーワードを予測できるといいます。みんなの党はこれに目をつけ、連日、この企業の担当者と作戦会議を開いています。ネット上では最近、「子育てと介護」がキーワードになっているという分析を受け、みんなの党では各候補者にその情報を配信。公約にも反映させたと言います。

「ソーシャルネットワーク上に本当に多くの情報があふれ出ているわけですが、ビッグデータをやはり活用したいということがありますので、エキスパートにお願いしたということですね」(みんなの党・松田公太参院議員)

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共産党は、はやりの「ゆるキャラ」からなる「カクサン部!」を結成し、党の政策の「拡散」を目指すほか、「志位さんおっかけ隊」と題して志位委員長の街頭演説などをネット上で生中継する作戦を展開。

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生活の党は、支持者が小沢代表らの動画を党のホームページに投稿できる仕組みを作り、さまざまな映像を共有することで支持を広げる狙いです。

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また、社民党も、スマートフォンをポスターにかざすと党のコマーシャルが流れるアプリを作り、党のメッセージである「強い国よりやさしい社会」をアピール。

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みどりの風は、党のホームページに演説などの動画を連日掲載し、ネット利用者に政策を訴える考えです。

今回の参院選から解禁されたネット選挙。
各党の狙いは、有権者の心に届くのでしょうか。
(7月05日11:03)

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