2008年4月19日(土)スタート土曜よる7時56分
スペシャルコンテンツ「川藤 “格言” 語録」
Vol.12 第9話より
「天は自らを助くるものを助く」
ニコガクナインに争いを仕掛ける上坂に対し、「夢に凶器はいらない」と川藤が諭したときに言った言葉。その意は、「神様は自身の努力を怠らない者に対して、助けの手をさしのべる、見捨てることはないだろう」というもの。その言い回しや言葉の響きから、中国の古い書物からの引用かと印象を持つ方もいると思われるが、これはサミュエル・スマイルズ (1812年〜1904年) という英国の作家・医師が著した「自助論」の序文に書かれていた一節だ。
この「自助論」は、歴史上の人物が成し得た事柄を通して「自分以外の外部からの手助けに期待するのではなく、自分で自身を助ける “自助の精神”」について説いた内容の本。日本では明治維新後に「西国立志編」という題で翻訳され、明治初期の若者の生き方に大きな影響を与えたという。この“自助の精神”は、前回の当コーナーで取り上げた福沢諭吉の “独立自尊” という言葉にも通じるもので、国内で紹介された当時は並び語られることも多かっただろう。
ちなみに、この「自助論」の中には「天は自らを…」という言葉以外にも、多くの金言が見つけられるので、興味を持った方はぜひ読んでほしい。中でも、夢を持つ者の背中を後押ししてくれる言葉として紹介しておきたいのが、
「もし好機が到来しなかったならば、みずから好機を作り出せ」
という一節。いくら待ってもチャンスが来ないのなら、自分から行動してチャンスを作り出せとは、なんとポジティブかつ積極的な言いぶりだろう。この一節は、仕事や恋愛などなど、すべての事柄に言い当ててはまるものだと思うがいかがだろうか?
余談だが、世間で言われている「恋愛が進展するための3つの ing」に関しても、「自ら好機を作り出せ」という姿勢が重要なポイントとなってくるのではないだろうか。
タイミング (timing)、フィーリング (feeling) の2つに関しては、さほどの操作をしなくともそれなりに展開もするだろうが、最後のハプニング (happening) に関しては、そうそう絶好の事件など起こるまい。それでは、その最後のひと押し、仕上げとなるハプニングはどうしたら起こるのか? それを考えるとき「もし好機が到来しなかったならば、みずから好機を作り出せ」という一節を思い出してほしい。この言葉を信じて実践 〜 行動すれば、アナタも明るい明日を切り開くことができる!(かも…)。
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