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インタビュー

Vol.11 尾上寛之 (今岡忍 役)

原作は知っていましたか?

はい、中学生から高校生のころ、少年ジャンプの連載で読んでました。中学生の頃って、なんか悪いことや不良に憧れますよね。男ってそういうところが、多かれ少なかれあると思うんですけど、中でも ROOKIES で描かれているニコガクのメンバーって、男としてもものすごくカッコイイ男たちじゃないですか。一本筋が通っているというか。そんな連中が、川藤先生と関わっていくことで成長していきますけど、毎週読んでいて、それがわかるのが楽しかったですね。それを読んでいると、自分も成長しているみたいに感じていましたし (笑)。
最初、「ROOKIES の仕事が決まったから」と事務所の人に言われたとき、なんのルーキーズかわからなかったんですね。で、「原作は知ってる?」って聞かれて、「野球のですか?」「そうそう」みたいな感じだったんですけど、自分が大好きではまっていた ROOKIES だと分かったときは、ものすごく嬉しかったです。そのドラマに関わることができて、本当に幸せです。

今岡忍ってどんなキャラクターですか?

飄々としていて、どんなことにもあまり動じないヤツだと思います。別の言い方をすれば、自分の意見がなくて人に振り回されているというか。あまり主張もしないですし。でも、平っちとの関係性でいうと、猛獣使い的な感じかもしれないですね。平っちについて行きはするけど、結局は「やっぱりあかんかったでしょ?」と、平っちを諭すところもありますからね。
そんな今岡も、ニコガクナインといっしょにいることで、段々と変わってきていると思います。それって、今岡を演じていて感じるところです。

そんな今岡を演じていて想うことは?

撮影中は、今岡の気持ちになりきって演じています。もちろん野球の練習もしましたし、アンダースローや一本足打法など、野球の技術面はものすごく練習しましたけど、僕の場合、まずは気持ちから入っていくんですね。原作を読んで台本も読んで、「この今岡というのはどういう人間なのか?」ということを自分でしっかり考えて、それをベースに演じています。あとは現場に入って、監督や共演者とのやり取りの中で今岡というキャラクターが創られていくのだと思います。
僕の心の持ちようというか、いつも想うことの一つに、「きちんと人の話を聞く」というのがあるんですね。世間話でも何の話にしても、まずは真剣に聞こうと。しっかりと聞けば聞くほど、この人はこういう考えなんだとかわかってくるじゃないですか。でも、それをいい加減にしていると、相手のことがわからないままの希薄な関係で終わってしまいますよね。僕はそれがダメなんです。人の話を聞くことで自分の引き出しも増えますし、例えば、今岡を演じるときに「この人の意見と、あの人のこの意見を参考にすればうまくいくかな…」というように、人と話をしている中で得たモノって、自分という人間にすごく広がりを出すためのヒントになると思うんです。

そんな寛之クンの高校時代って?

いろいろやってました。スポーツは、小中高とバスケットボールをやっていて、役者の仕事もしていましたし、やんちゃなことも多少はしてきたと思います (笑)。中学生や高校生という年齢の頃にしかできないことって、あるじゃないですか。今やってみるとかっこ悪いということでも、あの当時ではものすごくカッコイイって感じることってありますよね。やっぱり、その時にしかできないことを経験するって、ものすごく大切なことだし、それを経験したことによって自分の引き出しが増えていくというか、今の自分の糧になっていると思うんです。

視聴者の方へメッセージを!

もうすぐ最終回ですが、またどこかできっと会えると思います。それに、僕らニコガクナインの人生もドンドン続いていきますので、これからも応援よろしくお願いします! (笑)。

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