2001年12月12日(水)放送
【MMFの元本割れ…、安全なものは?】

※米のエンロンという大きなエネルギー会社が破綻して、ここの債券を組み込んでいたMMFが打撃を受け、日興コーディアルほか数社の商品が元本割れ。

※元もとMMFは、元本保証のある商品ではない。 ※特に、中国ファンド、長期国債ファンドには以前は予想分配率が提示されていて、それを下回らない運用がされていた。

※しかし、今年4月からは組み込まれている債券を時価評価しなくてはならなくなって、債券の含み益を調節することが難しくなり、予想分配率は出されなくなっている。
※特に、長期公社債投信については、今後、金利の上昇で債券価格が下落する可能性がある。
※実は国債も、金利が上昇すると価格が下落するので、長期のものだと元本割れの可能性が出てくる。
※元本を絶対に割らないために、最も確実なのは郵便局や銀行の預貯金に入れておくことだが、こうしたものも、来年4月にペイオフ解禁になると、1000万円と利息しか保証されない。

※因みに、郵便局は今でも上限1000万円までしか貯金できない。

※ただ、抜け穴も…。郵便局では1000万円までしか預けられないことになっているが、実は、郵便局でも郵便振替口座を使えば、上限無しでお金を預けることができる。銀行の当座預金口座にあたるもの。利息はつかないが、とりあえずいくらでも預かってくれるという意味では、最も安心かもしれない。