2001年4月4日(水)放送
【天候デリバティブって?】
- 簡単に言うと、お天気を“賭け”の対象にした金融商品。
- 世の中には、天気でモノの売れ行きに影響が出る企業(ビール、家電)が少なくない。
- この影響を最小限にくい止めるためには、天気から影響を受けても、その分保険を賭けておいて、損失を穴埋めすればいいことに…。
- その保険代わりになるのが「天候デリバティブ」。
- 例えばビール会社。温度が1度低いと売り上げが400億円減少するビール会社があったと仮定。この場合利益が25%だとすると100億円の被害を…。
- そこで、損保に1億円払って契約し、予め対象となる期間や地域と基準の温度を設定する。
- この設定された気温よりも実際の温度が低いと、0.1度に付き1000万円、最大50億円もらえる契約にしておく。
- すると気温が設定温度より高くなれば1億円はパーになるが、低くなればなるほどお金がもらえて損害を減らすことが出来る。
- 言ってみれば、天気予報の保険化、ギャンブル化…。
- 日本でもこのシステムを応用して、消費者に還元しようというモノが出始めた。
- 三菱電機は、冷夏だったらルームエアコン「霧ヶ峰」を買った客に5000円をキャッシュバックするというキャンペーン(2/13〜4/30)を始めた。
- キャッシュバックの対象となるのは7,8月の平均気温が通常より2度ほど低い「平均気温」を下回った場合。
- 全国の三菱電機の系列電気店3000店で取り扱われる。
- こうした動きは、これからいろいろ出てきそう。
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