TBSラジオ 緊急地震速報 2008年4月1日スタート

「緊急地震速報」過去の実績

「緊急地震速報」の一般運用は08年10月1日から始まりました。 以下のデータは、気象庁の発表した一般向け緊急地震速報を発表した、または観測された最大震度が4以上の地震のデータです。

※ 「地震センサー」に落雷など地震以外の揺れを感じたときの誤ったデータを排除するために、2点以上のデータが入った場合のみに、「緊急地震速報」が発せられることになっています。

08年4月28日(月)午前2時32分 宮古島近海地震 震源の深さ20km

  • 一般報として最初に情報が提供された地震
  • 第3報が、「緊急地震速報」の、一般情報としてデータ送信される。
  • 第3報は地震発生から 10.6秒後 推定マグニチュード 6.9 推定最大震度5弱程度(実際は4)
  • 震源付近の地震観測網が島嶼部でありまばらだったため、誤差が生じた(気象庁の説明)。
  • 宮古島では揺れ始めてからほぼ5秒後に緊急地震速報が発表された。 石垣島では揺れの到達まで20秒あり、揺れる7〜8秒前に緊急地震速報が発表された事になるが石垣島の実際の震度は1だった。

08年5月8日(木)午前1時45分 茨城沖地震 震源の深さ40km

  • 第9報が、「緊急地震速報」の、一般情報としてデータ送信される。
  • 第9報は地震発生から 58.3秒後 推定マグニチュード 6.9 推定最大震度5弱程度(実際は5弱)
  • ともに震度5弱だった栃木県茂木町では大きな揺れから38秒、水戸市では40秒後、震源地から100キロ以上離れた東京都心(震度3)でも約30秒後となり、防災情報としては役に立たなかった。
  • 震源は海溝付近とみられるが、海溝型の地震は最初断層運動が緩やかで、徐々に強くなる傾向があり、当初はマグニチュードを低めに予想する恐れがあり、これが技術的な限界(気象庁の説明)。

08年6月14日(土)午前8時43分 岩手・宮城内陸地震 震源の深さ10km

  • 第2報が、「緊急地震速報」の、一般情報としてデータ送信される。
  • 第2報は地震発生から 4.5秒後 推定マグニチュード 6.1 推定最大震度5強程度以上(実際は 6強)
  • 第7報が、「緊急地震速報」の、続報として地震発生から 22.4秒後データ送信される。推定マグニチュード 6.9 推定最大震度6強程度(実際は6強)
  • 緊急地震速報が発表された時点では、震源地を中心とする半径30kmの地点には大きな揺れが既に到達しており、最大震度6強を観測した奥州市では揺れの4.43秒後の速報であり、同じく最大震度6強の宮城県栗原市では速報の発表とほぼ同時に大きな揺れに襲われた。
  • 震度5弱〜5強の仙台では、速報の発表から揺れの到達まで10秒〜15秒あり、一定の効果が認められた。

08年6月14日(土)午前9時20分 岩手・宮城内陸地震 震源の深さ10km

  • 岩手・宮城内陸地震の余震。
  • 第3報が、「緊急地震速報」の、一般情報としてデータ送信される
  • 第3報は地震発生から 58.3秒後 推定マグニチュード 5.7 推定最大震度5弱程度(実際は5弱)

08年6月14日(土)午後12時27分 岩手・宮城内陸地震 震源の深さ10km

  • 岩手・宮城内陸地震の余震。
  • 第7報が、「緊急地震速報」の、一般情報としてデータ送信される。
  • 第7報は地震発生から 51.4秒後 推定マグニチュード 5.3 推定最大震度5弱程度(実際は4)

08年7月8日(火)午後4時42分 沖縄本島近海地震 震源の深さ50km

  • 第4報が、「緊急地震速報」の、一般情報としてデータ送信される。
  • 第4報は地震発生から 13.9秒後 推定マグニチュード 6.1 推定最大震度5弱程度(実際は5弱)
  • 与論町(与論島)で震度5弱、和泊町(沖永良部島)や沖縄県名護市などで震度4を観測した。
  • 与論島のホテルで壁板が4枚ずれ落ちた程度で、人的、物的被害はほとんどなかった。

08年7月24日(木)午前0時26分 岩手県沿岸北部地震 震源の深さ108km

  • 第6報が、「緊急地震速報」の、一般情報としてデータ送信される。
  • 第6報は地震発生から 20.8秒後 推定マグニチュード 6.8 推定最大震度5弱程度(実際は6強)
  • 岩手県洋野町で震度6強、青森県八戸市、五戸町,階上町,岩手県野田村で震度6弱、震度5強 岩手県宮古市、久慈市、山田町、大船渡市、釜石市、北上市、一関市、奥州市で震度5強を観測したほか、北海道から関東、新潟まで広範囲で揺れを観測した。
  • 東北6県などで130人以上がケガ、住宅の一部損壊が約40棟あったが、全壊、半壊はなかった。
  • 震源が108kmと深かったため、予測が困難で、地震波検知約4秒後に出した第1報では最大震度を4と推定。緊急地震速報を出す震度5弱以上と推定したのは、検知後約20秒で、大きな揺れがあった岩手県内ではほとんど間に合わなかった。