2007.09.30(日)付け情報
レポート・外山惠理(TBSアナウンサー)
![]() 3ヶ月前、相撲の稽古中に急死した時太山、本名・斉藤俊さんですが、 亡くなった前日に、親方や一部の兄弟子が暴行を加えていたことが明らかになり、 警察が立件する方針を固めました。 厳しくしごく相撲界の伝統、いわゆる「かわいがり」が 斉藤さんを死に至らしめたのか?稽古か?暴力か? これまで相撲界の聖域だった体質にメスが入りました。 先輩力士たちが、弟子を竹刀で叩いたり、口の中に塩や砂をねじ込んだりする「かわいがり」。 相撲界は、昔から荒稽古があって、それに耐えてこそ 強くなるという考えがあるので、黙認されているようなのです しかし、その一方で、全てが「かわいがり」ではないものの、 昭和60年から17人の力士がなくなっています。 どこまでが稽古で、どこまでが暴力なのか? 外から見ると、なかなか判断できません。 そんな体質も影響してか、今年7月の新弟子検査は応募者「0」。 これは日本相撲協会が統計を取り始めた1936年以来初めて。 年々減少する応募者。 厳しい上下関係の中で生きていくことができない若者が増えています。 今回のような暴行事件が起こると、ますます弟子は集まらなくなるのではないでしょうか? |