コシノジュンコ MASACA

ファッションデザイナー:コシノジュンコが、それぞれのジャンルのトップランナーをゲストに迎え、人と人の繋がりや、出会いと共感を発見する30分。MASACA!な驚きを創造する人々…MASACA!な未来を想像する人々…そんな人々との出会い「MASACA!」がCREATIONを生み出す!

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コシノジュンコ MASACA
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出演者

コシノジュンコ
大阪府岸和田生まれ。78年パリコレデビュー。世界各地にてショウを開催。オペラやブロードウェイミュージカルの舞台衣装、スポーツユニフォーム、インテリアデザイン等幅広く活動。MASACAは初のラジオレギュラー番組。

出演者

出水 麻衣
TBSアナウンサー。
1984年2月11日生まれ。東京都出身。
上智大学外国語学部英語学科卒。
趣味:特スポーツ観戦・グルメツアー・観劇・ゴルフ・ランニングなど

ゲスト:北原照久さん パート1
MASACA!マッチのコレクションだけで、その数・・・

JK:今日はとっても楽しいゲスト、北原照久さんです。ブリキのおもちゃで有名ですよね。世界的に有名で、今日は楽しみです。
出水:北原さんは1948年、東京生まれ。ブリキのおもちゃコレクターとして世界的に知られ、1986年、横浜に開館したブリキのおもちゃ博物館をはじめ、現在5つのミュージアムを運営していらっしゃいます。また、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士としても活躍されていらっしゃいます。

JK:もう、ミュージアムいくつお持ちなんですか?
北原:いま5軒です。今年1軒増える予定なので。
JK:なにしろ横浜は有名ですよね。
北原:そうですね。もう30年なります。
出水:他にも箱根ですとか、河口湖。
北原:あと羽田の第一ターミナルに。ギャラリーなんですけどね。
JK:じゃ近々行くから観たいわ。第1ターミナルね。
出水:そしてもう1館増えるというのはどちらに。
北原:千葉県の柏ということころに増えますんで。
出水:どうしてそこなんですか?
北原:たまたま広い場所があるんで。。。
出水:どれくらいの広さなんですか?
北原:200坪ですね。
JK:でも、おもちゃって、こんな小さなものじゃないですか、あまり広いと。
北原:そうなですけど、僕はブリキのおもちゃコレクターと言われているんですけど、それはたまたまブリキのおもちゃ博物館っていうのを最初に作ったからそういう風に言われているんであって、実は広告のコレクション、明治大正昭和のポスター、看板、引札とかね、それとあと当時のいろんな家具だとか、そういうのも好きなんです。
JK:最初のきっかけって言うのはね、なんか粗大ごみの中から拾って来た古時計って、ほんとなんですか?
北原:そうなんですよ、僕が二十歳の頃ですから、振り返ると48年前ですね。捨ててあったんですよ、粗大ごみで。八角形の振り子時計があって、ボンボン時計ですよね、よく言うね。
JK:そのときは壊れていたんですか?
北原:動かなかったんですけど、油差したら動き出したんですよ。
JK:なんかねえ、生き返ったのね。
北原:その時に、モノに命を吹き込んだような気持になって。
JK:魂が生き返った感じ。始まりが。
北原「:そして熱しやすく冷めにくい、このいい性格がですね、あれから48年、集め放しですよ。凄くないですか?

出水:処分していないんですよね。
北原:全部あります!
出水:全部、収集しているんですよね。
北原:皆さん思われているのは、北原さん自分の買ったものを売って、それを生業にしているって思っている方、すごく多いんですよね。だからよく、僕が出ている鑑定番組で、自分の集めたものに凄い値段つけて評価を上げている、なんておっしゃる方いるんですけど、本当に誤解であって、僕は売らない、買う方ですから。僕にとっては安ければ安い方がいい。買う方ですから!
出水:そうですよね。
北原:何十円、何百円が、本当にいままで、おもちゃで高い奴は1000万円こえますからね。
出水:1000万円!
北原:そうですよ。
出水:それ、買われたんですか?
JK:世界のオークションにかけると、そうなるということですね。
北原:そうそう。世界でも有名なオークションで、そういうものが結構出てくるんです。
出水:いまでも大切に取っているということで、コレクションはいま総数どれくらいなんですか?
北原:良く聴かれるんですよ(笑)
JK:だって数数えられないじゃない。小さいものから、大きければわかりやすいけど、マッチのコレクションとかでしょ。
北原:マッチのコレクションなんて、それこそ何十万枚ありますよ、それだけで。
JK:でも、マッチのデザインって素晴らしいですよね。いまマッチなんて無いからね。
北原:コレクションって何でもそうなんだけど、時代を反映しているんです。
JK:何十万って、全部デザイン違うわけでしょ。
北原:そりゃ違いますよ。
JK:そのときのデザイナーって、どうなんでしょうね。
北原:ねぇ。素晴らしいですよ。
JK:すごくチャーミングですよね、デザインがね。
北原:僕は燐寸図案っていう本を出しています、
出水:マッチだけの本、出てるんですね。
北原:僕のコレクションでね。
JK/出水:かわいい。
北原:もってくりゃ良かったな。かわいいですよ。色々なお店があるじゃないですか、神保町だとか、昔からやっているカフェだとか、ああいうところ行くと、マッチの箱がならんでいるんです。それがまたグッとくるんですよ。
JK:喫茶店って、お店のマッチつくりましたよね。いま作ってないですよね。
北原:まず作っていないですよね。

=オンエア楽曲=
M1. Dancing In The Street / Martha Reeves
M2. You've Got A Friend In Me / Randy Newman (映画「トイストーリー」から)

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ゲスト:北原照久さん パート2
MASACA!長すぎる反抗期とその後

出水:いまニコニコ笑った朗らかな印象からは、私驚いたんですけど、若い頃、反抗期が長かったと・・・
北原:そうですね、僕は早かったんです反抗期が。もう幼稚園の頃から反抗期が始まっちゃって。でもいま考えると早くて良かったなと。中学くらいがピークでしたね。
JK:結構長かったですね。
北原:その頃がイチバンひどかったですね。もう箸が転がってもハラが立つ。(笑)
JK:中学、退学になったんだって?
北原:そうなんですよ、中学3年の2学期。もう学校行ってないですもん。
出水:そのときは、カラダの中に怒りが充満していたんですか?
北原:ひとつ、4人兄弟の僕は末っ子だったんです。兄がふたりいて、姉がひとり、上にいるんですけど、この3人が勉強できるんですよ。ふたりは学校の先生になったくらいですからね。つも比較されるんですよ、僕は弟だから。それで、なんか比較されるのがすごく嫌だったんです。まぁ、反抗期ですから。
JK:それを救ったのが、お母様。
北原:そうですね、母の言葉が僕にとってすごく大きかったのは、ちょうど退学になった日にとぼとぼ帰ってきたわけですよ。これで勘当されるのかな、って、いうような気持だったんだけど、ウチの母がですね、もう起きちゃったことはしょうがない。お前の人生は、いままでの人生よりこれからの方がずっと長いから。これが一つ目ね。二つ目は、人生はやり直しは出来ないって言われました。過去は変えられないから。でも出直しはいつでもできるよって言ってくれたんです。
JK:今の子供たちに聴かせてあげたいね。
北原:本当に僕は、ウチの両親もそうですけど、言葉をかけてくれた、そういう人達、人との出会いによって、自分の人生がどんどん良くなっていったなって。

出水:そのお母様の素敵な言葉も心に留めていらっしゃって、「言葉コレクター」ということも自称されているそうですが、北原さん、新しい本を出されたということで、「たった一言が人生を動かす88の名言」という一冊。
北原:兎に角、僕はFacebookというので、本をもう3冊出しているんです。Facebookで「心にひびく100の言葉」というのを、毎日毎日、実は立ち上げているんですよ。それで僕は言葉コレクターだから、何食べただとか何処へいったでもいいんだけど、僕が知っている言葉を、その言葉で元気になってほしいな、という気持ちで2012年の1月1日からやり始めたんです。
出水:毎日違う言葉を?
北原:毎日ですよ。1日も休んでいないですよ。
出水:それは誰かに頂いた言葉だったり?
北原:いやいや、もちろんウチの母から、父から言われた言葉、それから学校の先生から言われた言葉、それから本を読んで、本すごい好きですから、本を読んでいて、これはいい言葉だなって。それからイロイロな人に遭ったときに、教えて頂いた言葉だったりとか、そういうのを僕はノートにちょこちょこ書いているんですよ。もちろん自分で作った言葉もありますけどね。それでみんなが元気になってくれたら凄いいいし。
JK:ちょっとしたことで立ち直りますね。「滅入る」ってあるんじゃない。そういうのって自分だけの思いだから、見方を変えると、「なにやってたんだろう」みたいなね。
北原:たとえば、どんなことでもそうなんですけど、「歳だから」とか言う人いるじゃないですか。
JK:ああいうの嫌い。一番嫌いなの。
北原:僕なんか、50過ぎて始めたこと、どれだけイロイロなことをやっているのかって。僕はもう70になったらなにをやる、75になったら絶対これをやるって、大きな目標があるわけです。たとえばある50後半のヨットマンが単独でどっか行くと。冒険ですよ。そうしたら、新聞記者が「どうしてそんな歳で冒険するんですか?」って訊かれたときに「私の人生の中で今日がイチバン若いですから」って。
JK:私いつもそういうの。
北原:でしょ!
JK:私いつも最初にそういうんです。みんなね、歳って関係ないの。将来から見たら今日がイチバン若いのよって。
北原:これいい言葉ですよね。最高ですよ!



=オンエア楽曲=
M1. My Cherie Amour / Stevie Wonder
M2. ブラックサンドビーチ / 加山雄三

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