
JK:もう一番憧れた人。
宇野:僕がMAXFACTORという化粧品のデザイン作業を初めて、2度目くらいのキャンペーンでジュンちゃんに電話を入れて。
JK:私はもともと宇野さんに凄く憧れていて、こんな人、日本によくいるな、もうピカソより凄い!と思っていて・・・
宇野:何言ってんの。
JK:いや、勝手に思っていて。それがね、電話で何気なく「宇野ですけ」って電話かかってきて、「あ、宇野さんですか。」って、繋がらないわけ。それで実際に会ったら、「あ!あの宇野秋良さん!」って、そこから私、震えて喋れないわけ。
宇野:喋りましたよ。結構。

出水:ご紹介させていただきます。1934年、名古屋市生まれ、日本を代表するイラストレーターとして、多くの企業広告やポスター、挿絵を手掛けられて、また寺山修司さん主宰のの天井桟敷の公演ポスターや舞台美術を担当するなど、演劇界においても大きな影響と足跡を残していらっしゃいます。1995年には紫綬褒章、2010年には旭日小綬章を受章されていらっしゃいます。
JK:大変な方なのよね。
宇野:この二つの章は、老人になった印で
JK:そんなこと言ったら、他の人に悪いじゃない。
宇野:(苦笑)みんなそうですね、大体ね。
出水:先日ジュンコ先生は、宇野さんの作品集の出版記念展に行ったということなんですよね。
JK:もうねえ、すっごく人が、ファンが沢山じゃないですか。行ったら入りきらないくらい人がいて。小さいところなんだけど、だからコンパクトで凄くチャーミングな絵がぱーっと置いてあるでしょ。あってたのね。大きい所でやるより、すごいキュートで。
宇野:あの〜。画廊のオーナーがね、すごい魅力的で。画廊についているファンもいるんですよね、女性なんだけど、女性ファンがつくとか。そういう効果もあって、人がいたんですよね。
JK:長年のファンが、いろんな人がいたけどね。

出水:スタジオにですね、宇野さんの作品、浦嶼子伝を用意しました。絵は宇野亞喜良さん 詩は桑原茂夫さん、そして佐々木聖さんというメンバーで作られた、独特な世界観で引き込まれる作品集ですよね。
宇野:デザイナーが結構気取って作ってくれたんだけど、これがね、年代なの。こちらが1964年に作った絵本の絵で、だからこれが51年前の作品で、これと同じものをもう一度描いてみようと思って描いたのがこちらで、だからこれが2015年っていうことになるわけね。
JK:何十年たっても、基本がきちっとしているから、何十年前でも。。。。私達ファッションで言うと、肩幅大きかったかな、とか、首が長すぎたかな、とかあるんです。ずーっと一貫して少女のイメージを続けているでしょ。
宇野:僕も、たとえば今の女の子を描くときは、肩幅が広くなかったり、狭かったり、広かったり、風俗は影響してきているんだけどね。これは風俗にはあまり関わらないで、抽象的な気持ちの世界っていうかね。
JK:自分が理想とする世界って、いつも持っているでしょ。昔から変わらず持っているのよね。
宇野:どうかなあ、あまり変わってないよね。
JK:変わらないって、すごい事よね。世の中どんどんかわって、ついつい影響されるけど。それが一貫しているってことは凄いことだと思う。
=オンエア楽曲=
M1. Firework / Katy Perry
M2. Barangrill / Joni Mitchell