出水:1981年、故18代目中村勘三郎さんのご長男として誕生。4歳から舞台に立たれて、2012年に6代目中村勘九郎を襲名。活躍の場は歌舞伎のみならず、映画、テレビ、現代劇と、多岐にわたっております。今日は、稽古場におじゃましているですよね。
JK:素適ですね。
今回は、9月25日まで、赤坂大歌舞伎が上演されているということで、お邪魔させていただきました。2008年、2010年、2013年に続いて、今回で・・・
中村:4回目ですね。
出水:如何でしょうか。
中村:なんだろう、なんか、4回って、聞くと長いと思うんですけど、あっと言う間でしたね。2008年のときにウチの父が赤坂で歌舞伎をやりたいと始まって、で、街ぐるみで応援してくださってですね。とても大入りで、好評いただいて、次の2010年にやらさせて頂いて、2013年、そして今年ですね。
JK:浅草大歌舞伎と違って、都会の真ん中で、赤坂っていう、ちょっとユニークなと頃ですけど、また歌舞伎座と違って・・・
中村:あのぉ、色っぽい街だなと思いましたね。芸者衆もいますし、ごはん屋さんだったり、古くからやっているお店とか、ありますから、街と一体になって、歌舞伎が行われるので、あの、やってる側としては、とてもやりやすいというか、楽しいですね。
出水:今回の演目なんですけど、古典を選ばれたということで、「操り三番叟」と「於染久松色読販 お染の七役」。
中村:はい。
出水:古典を選ばれたのは、どういった。
中村:私達、新しいことにチャレンジするというのも大切なんですけど、まずは個展を面白く今のお客様にも楽しんでいただけるように上演できなければいけないな、という使命が・・・
JK:でも古典っていうと、古臭くて重い感じがするんですけど、なんか今回の、そんな感じはしない・・・昔、やったというだけで、いいものはずっと永遠にいいんじゃないですか?
中村:そうなんですよ。だから、これから僕らの課題が、江戸時代に初演されたときに、本当にフィーバーというか、
そうですよね。
中村:おもしろい!ってなって、今まで続いているものを、その当時面白いと思った感じを、ずっと続けていかなければ、いけないなと思いまして。
JK:いいものはずっと続けていく、使命はありますよね。
中村:そうですよね。
JK:江戸時代って面白かったんじゃないですか?あの時代に生まれたかったわね。(笑)
中村:本当にそう思いますよ、だって、大金持ちですもの。
JK:外の文化が全然はいらなくて、日本独特のやりたい放題っていうかね、そういう環境がそうだし、みんながお囃子みたいな感じで、あのウキウキした感じ、歌舞伎に行くのにおしゃれしたり、花火があったり、次々遊びまくったっていう感じ?
中村:まくったっていう感じですね。
JK:それをやっぱり再現してもらいたい。
出水:眼のまえにポスターを頂いているんですけど、「操り三番叟」のときの、勘九郎さんの隈というですか?眉間に「赤坂」と赤い文字で・・・。
中村:この「操り三番叟」の三番叟というのは、五穀豊穣を祈った踊りで、お祭りのときとか、お祈りのときの踊りなんですけど、この操りというのは、糸であやつられているお人形さんなんですね。で、この三番叟の隈は、なんでもいいんです。
JK:全部自分でかかれるんですよね。
中村:初演のときは12月だったんで、クリスマスのときはツリーを書きました。
出水:えー!ユニーク!(笑)
JK:何書いてもいいんだ!毎日変えたりして・・
中村:毎日変えましょうか?
出水:お客様にとって、ちょっと目を凝らして・・・
中村:TBSでやるんですから、TBSの番組を宣伝しなくちゃ(笑)ブランチとか書いて(笑)
出水:わぁ嬉しい(笑)
JK:そういうユーモアっていうか、自由なところが、これからもずっと長く続けていかれて、面白いっていうの、面白いっていうのが大切だと思うんですよね、若い人に見てもらうにしてもね。
出水:今回、先生は、お染の七役の衣装が気になると・・・
JK:私ね、七変化って一体どうなっているのか、裏からこっそりみたい・・・
中村:嬉しい。是非!是非見に来てください。
JK:いいんですか!
中村:これ大変なんですよ。
JK:いつもビックリしているというか・・・わからない。引き抜きだったら一瞬で出来るけど
、限られますよね。
中村:そうですね。
JK:どうしても分厚くなっちゃって、・・・7つも全部、いや着付けさんが、もう戦争ね。
出水:すごいですね・・・。衣装も魅力的だと思うんですけど、初心者の方が、歌舞伎をご覧になった際に、ここを見たら面白いんじゃないかという見どころはございますか?
中村:そうですね。まず最初の「操り三番叟」というのは、20分くらいの踊りなんです。なので前菜の様に見て頂ければ、コミカルな踊りもありますし、ダイナミックな踊りもありますし、簡単に観られる演目です。そして「お染の七役」は、ちゃんとした本もあって、早変わりもある。だからエンターテイメントとして見て頂ければと思いますね。
JK:見た目もスペクタクルだし、ファッションショーじゃないけれど、あの当時はファッションショーじゃないですか?
中村:そうだと思います。
=赤坂大歌舞伎インフォメーション=
於:赤坂ACTシアター
2015年9月7日(月)〜9月25日(金)
S席11,500円 A席8,000円 B席4,000円(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可
公演日時/チケット情報など詳細は
赤坂ACTシアター 赤坂大歌舞伎 紹介ページで!
http://www.tbs.co.jp/act/event/ookabuki/
=オンエア楽曲=
M1. Mother Popcorn / James Brown
M2. The Miracle / Queen