
JK:(デビューをしたのは)1985年でしょ。一番いいときですよね。ファッションも音楽も最高に乗っているときにスターが現れた。
石井:デュラン・デュランだったり、デヴィッド・ボウイだったり、ロンドンの音楽が流れていた時代だったんですよね。
JK:音楽抜きにしてファッションがここまで成らなかったと思う。音楽って見えないものでしょ、それを見えるものにするためには、ファッションになってくるわけ。ファッションだけでは、ここまで行かない。やっぱり音楽の基本がね。だからロンドンなんですよ。

出水:30年分の想いをこめたアルバムがリリースされたということで。
石井:音楽もファッションもそうですけど、デザインしているときは自分のものですよ。一旦お店に陳列されてしまえば、お客さんのものじゃないですか。歌もそうで、僕ら作っている時だけが自分のものなんです。発表されて人の手に渡ったら、その方のバックグラウンドミュージックになっちゃうわけじゃないですか、人生の。
だから、ベストアルバムだけは自分が手をだしちゃいけないと思ったんです。ファンのみんなに投票してもらって30曲選んだんです。これが悔しいくらいにまとまっているんですよ。
JK:お客の目は高い。
石井:(過去のアルバムを作った時に)これは一般的には受け入れられないだろうな、と思っていた曲も(ベストアルバムに)入っているんですよ。
お客さんに選んでもらった、ファンに選んでもらったことで、また背中を押された気がしますね。