海外のサーカスやクラウン(道化師)を招聘して、日本での公演を企画・プロデュースしている大島幹雄さんが本日のゲストでした。
20世紀のロシア芸術運動ロシア・アヴァンギャルドの研究者を志望していた早稲田大学露文卒の青年が、ひょんなことからサーカス招聘会社に入ってクラウンたちと旅から旅へ。
最初の仕事がショーに出るクマの世話。それまで勉強してきたロシア文学はそこでは役に立たず、エサにする「パン」のロシア語を覚えることからスタート。
悪戦苦闘の連続でしたが、3週間後にクマたちと別れる時には号泣してしまったとか。その時からサーカスの魅力に魅入られて35年。
まさにサーカスのような人生ですね。
日本ではサーカスは非日常的なものですが、ロシアやヨーロッパでは大衆の中にしっかり根ざした存在なんですね。
20世紀の初めには海外に渡って活躍した日本のサーカスもあったという意外な話もお聞きできました。
サーカスという切り口から世界の東西を結ぶ文化や芸術、芝居、美術、表現、歴史、地域、社会…など色々なものを語ると、また違ったものが見えてくる。
そんな「サーカス学」をこれから確立したいという大島さんでした。
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