ことば
Q. 「すっとこどっこい」ってどういう意味ですか? (男の子、小2)
A. おねえさん:誰かが言っていたのかな?
男の子:テレビで漫才をやっていた人が言ってた。
おねえさん:君のお友達で言う人はいる?
男の子:あんまりいません。
おねえさん:はじめて聞いた?
男の子:はい。
永先生:よく、落語の世界、浪花節(なにわぶし)とか歌舞伎の世界でも言いますね。「この、すっとこどっこいが!」って、人を「この野郎」と言う時に言いますね。これは、昔の日本に伝わる色んな歌があって、それを民謡と言うんだけど、その中に、「どっこいしょ、どっこいしょ」とか「すっとこ、すっとこ」とか、みんなで囃し立てる、囃子詞(はやしことば)というのがあるの。その囃子詞はみんなで「こいつ馬鹿だな」という時に、「馬鹿だな」と言わないで、「すっとこどっこい」っていう風に言うの。
おねえさん:代わりに言う言葉なんですか?
永先生:他にも「ちんちろりん」「おっぺけぺ」とか色んな言い方があるの。ちょっと間違えるといじめにつながっちゃうんだよね。そこは気をつけましょうね。お祭りで使う囃子詞、民謡で使う囃子詞だって覚えておいてください。
男の子:はい。

スタッフから:囃子詞というのは、歌の歌い出しや中間、終わりに調子を取るために入れる言葉です。それと、永先生がおっしゃるように、「囃(はや)す」には、「調子を取るために入れる言葉」という意味以外にも「声をそろえて、みんなで誰かをからかう」という意味にも使われたりします。

放送タレントの永六輔 先生

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