ことば
Q. 英語は、カタカナみたいに小文字はあるけれど、どうして漢字みたいに文章を縮めるものがないのですか? (小3・女の子)
A. パックン:これは歴史的なものですね。むかしアメリカにあった英語は、中近東と言われる場所から来たものがじょじょにへんかしていったものなんだけれども、日本の漢字は中国からやってきたものですね。で、もともと中近東の言葉の書き方と、中国の言葉の書き方がちがうんですね。中近東では、「音」を表す言葉。たとえば、パトリックと書く場合は、それぞれの音を表す「パ・ト・リ・ッ・ク」という文字を並べて、「パトリック」と読みますね。しかし、漢字は「いみ」を表す文字を書くんですね。たとえば、小林さんという人がいたら、その「林」は一文字で木がいくつもある場所を意味しますよね。日本は、意味を表す言葉を使って漢字を作っていったんですね。アメリカやイギリスなど英語が使われているちいきの人は、残念ながらそのべんりなシステムを使っていません。だから僕はこれからアメリカにそれを持っていきたいと思います。

タレント:パックン先生 先生

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