ことば
Q. 俳句(はいく)を作ったんで聞いてください。「おいしいな いつも給食 ありがとう」 (小2・男の子)
A.

こども:俳句(はいく)を作ったんで聞いてください。「おいしいな いつも給食 ありがとう」。

とってもいい俳句だと思います。これは給食を作ってくれている人たちに作ったのかな? これを聞いて私はとってもかんげきしてしまいました!! 俳句にはとてもたいせつな役わりがあります。それは、誰かにたいする「あいさつ」という役わりと、誰かに気持ちを伝えるという役わりです。俳句は、よくどこかの土地に出かけたときに作られることがありますが、それはその土地に対するあいさつなんですね。

じつは俳句にはその句を呼んだときの季節をよみこむという決まりがあります。その季節をあらわす言葉を季語(きご)といいますが、あなたのよんでくれた俳句には季語が入っていないので、季語を入れるといいでしょう。今の季節は、もう少しで節分(せつぶん)で、豆をおにに投げたりして、春をむかえていく時だよね。だから「春が来る いつも給食 ありがとう」なんて読むこともできます。
というのも「ありがとう」という言葉があれば、だいたいおいしい給食であることは分かりますよね。だからあなたの句にある「おいしいな」とよんだところに今の季節のキーワードを入れて作るとすてきだと思います。でも、はじめのうちはこのままでもじゅうぶんすてきです。

ここでひとつ、ぜひあなたにお願いしたいことがあります。それは、この句を紙か何かに書いて給食を作ってくれる人たちにプレゼントしてほしいということです。これを送ってもらったらうれしいと思いますよ。
本当に5・7・5というのは、自分の気持ちを伝えるにはとてもすてきな長さですね。


俳句の先生:黒田 杏子 先生

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