あなたは何回ぐらい書いておぼえますか?10回ぐらい書くのかなぁ。
こども:4回ぐらいです。
4回ぐらいか。これは自転車に乗るのといっしょで、いちばんはじめはじょうずに乗れずにれんしゅうするよね。そのときいっぱいころぶでしょう? でも何回かころぶと乗れるようになってもうころばなくなるよね。それと同じで、何回もれんしゅうしているうちに「書けるようになる」というところが漢字のべんきょうにもあるんです。あなたがやっている「4回」は、自転車のれんしゅうでいうちょうど「ころんでいる」ところぐらいなんです。あと20回もやれば、ころばなくなりますよ。そうするともうずっとだいじょうぶになります。
■ここでポイント!…
漢字れんしゅうでも何でもそうなんだけれども「おぼえられないかなぁ」と思ってやると4回か5回ぐらいやってるうちにつかれてきます。でも「20回やったらもう大丈夫」と思ってやれば、20回でも元気にやれるですね。あと漢字はあるひとつの部分が、グループによって同じだったりします。たとえば「魚」にかんけいする漢字では「魚」という字が左がわにあって、右がわだけ違うものになります。たとえば、「鰯」とかくと「いわし」、「鰻」とかくと「うなぎ」など一部分がかわっているだけなんです。グループによって同じところがあるとおぼえると漢字もおぼえやすいよ。
明治大学:斎藤 孝 先生
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