ことば
Q. たなばたはなんで「七夕」と書くのですか? (小6・女の子)
A.

学校でも「七夕=たなばた」とならいますが、よくかんがえるとどうがんばっても「七夕」を「たなばた」と読むことはできません。じつは「七夕」は、7月7日の夜といういみのことばで、もとは中国から入ってきたものなんですね。

むかしむかし「きこうでん」といわれたおまつりで、「おさいほうがうまくなりますように」などのねがいごとをおりひめさまとかひこぼしさまのお星さまにおねがいしていたのです。そのぎょうじがおこなわれていたのが7月7日の夜だったので「七夕」と書くようになりました。日本にさいしょに伝わったときは「七夕」とかいて「しちせき」と読んでいたそうなんです。ところが、そのうちもともと日本にあった「たなばたつめ」の言い伝えとそれにまつわるおまつりも「しちせき」といっしょにおこなわれるようになりました。

だから、それらとあわさって、七夕が「しちせき」から「たなばた」とよばれるようになっていったそうです。ちなみに「たなばたつめ」とは、秋のはじめに水の流れるばしょのちかくで布をおりながら、たくさんのたべものをしゅうかくできるようにしてくれる神様が地上にくるのをまつ「おんなのひと」ことをいいます。


プラネタリウム解説員:福永 則子 先生

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