お姉さん:ユカちゃんはどこに住んでるのかな??
こども:秋田です。
お姉さん:何か秋田の方言、教えて?
こども:山奥のこと「カッチ」っていうの・・・。
日本だけじゃなくて、地球のことを考えてみると、言葉ってたくさんあるでしょう?日本には日本語があって、韓国には韓国の言葉・・・というようにね。
でね、むかしは自分が住んでいる場所のほかに誰が住んでいるかわからなかったし、今みたいに電話がないから遠くの人とは話せなかったの。だから、自分のまわりにいる人にだけ通じる言葉があればよかったんだよね。最初、言葉はそうやってできたんです。だから、そこだけにしか通じない言葉があって当然なの。
それから、だんだんみんなと話すようになってきて、言葉もみんなに通じる言葉が必要になってきて、それで、それぞれの言葉が歩み寄って、みんなで使える言葉が生まれてきたというわけ。それが「共通語」なんです。
だから、最初に共通語があってそこから色々な言葉が出来ていったのではなくて、もともと色々な言葉があって、それが歩み寄っていって、共通語ができたって考えればいいんじゃないかな?
例えば、お家でも、そのお家でしか通じない言葉ってあるでしょう?電子レンジであたためることを「チンする」って言ったりする家もあるし、電話の短縮番号のことを「ポチョ」っていう家もあるしね(笑)。
ほかにも、お友達の間でしか通じない言葉があったりするじゃない?それが大きくなったのが方言で、そのまた大きいのが日本語なんだって考えればいいんじゃないかな。
エッセイスト・神津 カンナ 先生
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