ことば
Q. なんで大人の人はおみやげをあげる時、「つまらない物ですが…」と言うのですか? (小5・おんな)
A.

誰かがそう言ってたの?

こども:お友達のお母さんがうちのお母さんにおみやげをくれた時に言ってたの…。
そっかそっか。それで、もらった物を実際に開けてみたらどうだった?

こども:食べ物だったので、おいしかった。

だったら、「つまらない」なんて言わないで、「おいしい物ですよ」って言ってくれればいいよね。
それをなぜか大人は必ず「つまらない物ですが…」って言うんだよね。
あのね、それはどうしてかというと、おいしいと思うものとか面白いと思うものって人によって違うよね。
キミにとってはすごく面白いのに、男の子にとっては全然面白くなかったりするものってあるでしょ?
そういう時のために、大人は多分そう言うんだと思うのね。
「すごく面白いものですよ。」って
いってもらったら、開ける前に「どんなものが入ってるんだろう?」とか期待するじゃない?
でも開けてみて、面白くないものだったら、がっかりしちゃうでしょう?
だけど、あらかじめ「つまらないかも知れませんよ」っていって渡されてて、「きっとつまんないだろうなぁ」って思っていれば、開けてみてやっぱりつまらないものでも、それほどダメージがないよね。
逆に、自分にとっては面白いものだったら、すっごく得した気分になれるでしょう?
大人は少し恥ずかしがり屋で、自分はいいものをあげたつもりでも、「いいものだって言ってたのに、そうでもないなぁ」って思われるのが恥ずかしくて、そう言うんじゃないかなぁ。
だから、もちろん言わなきゃいけないっていう決まりはないんだけど、「これは人によって好みが違うかも…」というものをあげる時には、あらかじめ「つまらないかも知れませんが…」って言っておくと、その人が好きなものだったら何倍にも喜んでくれるし、もしそうじゃなくても、「くれた」ということを喜んでくれるから、そう言ってるんだろうね。
だから、キミは絶対に自信があるものをあげるときには「つまらない物ですが」って言わなくていいです(笑)。

タレント・伊集院 光 先生

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