キミは相撲をやったことはある?
こども:はい、何回かあります。
今度、中学にいってもぜひ相撲をやってみてね。それでね、断髪式で「まげ」を切るんですけど、切ったら、まげをとっておくために、前もってガラスでケースを作っておきます。ちょんまげがちょうど入るくらいの大きさのガラスケースを作っておくの。
そして断髪式でちょんまげを切ったあとに、そのまげを、形をくずさないよう大事にそのガラスのケースに入れて、自分の宝物にするんです。まげというのは、お相撲さんにとって命のつぎに大切なものなんだよ。
キミも一番大切にしているものがあると思うけど、やっぱり大事にとっておきたいよね。
こども:はい。
お相撲さんも、まげは大切にとっておきたい一生の自分の宝物ですから、大事にケースに入れてとっておきます。具体的にどの部分かというとね、髪の毛を折りまげて前の方にたばねてあるでしょ。その根元のところから先っちょまでを「まげ」というので、その、てっぺんの結ってある部分をきちんととっておくというわけです。
お姉さん:舞の海さんは5月に断髪式をされるそうですが、もうケースは用意されたんですか?
いえ、まだ作ってないので、これからです。相撲博物館なんかに行くと、むかしのお相撲さんのまげが展示してあるかもしれないので、そういうのも見られるかもしれませんね。
元小結・舞の海 先生
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