スポーツ
Q. 陸上の長距離で、練習の時はタイムがいいのに、本番になるとタイムが落ちます。どうしたら本番でいいタイムが出せますか。 (中3・おとこ)
A.

普通に考えたら、練習でできることは本番で出来るはずなのね。だから、試合で出せないっていうのは、例えば精神的なことだったりするのね。キミはあがっちゃうの?

こども:はい

私はそういう時、「練習は試合の時の様に緊張してやれ」って言われて、逆に試合になると、「練習の時のようにリラックスしろ」って言われたのね。ちょっとわけがわからないかもしれないけど、つまり試合でもリラックスしないといけないし、逆に練習の時はリラックスする練習をしないといけないと言うことなのよ。
でも練習って、結構集中してるから、意外と成果が出たりするんだけれど、試合になると、タイム出せるかなぁとか、周りが見てるなぁとか、一発が勝負だとか、いろいろなことを考えて、緊張するよね。そうすると、70%ぐらいしか集中出来てないわけ。
その欠けた30%がキミの足を引っ張っているわけだ。で、じゃあどうすればいいのかというと、2つ考え方があって、70%の力でも大丈夫なくらい練習していくか、もう1つは日頃の練習で緊張しないようにして、試合中でも100%の力を出せるようにするかなの。
これを「マインドコントロール」や「セルフコントロール」っていうんだけど、肩の力を抜く練習とか、寝る前に「右手重くなる、左手重くなる、右足重くなる、左足重くなる。」次に「右手軽くなる、左手軽くなる、右足軽くなる、左足軽くなる。」っていう風にイメージするの。
こうすると、試合前に自分のことをコントロールできるようになります。試合前って、息が荒くなって、すごく浅く数多く息するようになるのね。動作もせかせかしがちなの。こういうときは必ずあがっちゃうんです。
だから、試合の時はなるべくゆっくりと深呼吸をして、動作もゆっくりするわけ。そうやって、自分をコントロールしていくのね。決めてはキミがどういう精神状態で本番に臨むかだから、リラックスする練習をする事、試合前の深呼吸、ゆっくりした息と動作をすること、そういうことをすると落ちつきますよ。
元バレーボール選手・三屋 裕子 先生

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