スポーツ
Q. サッカー場の、グラウンドの芝生の緑色の所は、本物なんですか? (小2・おとこ)
A. あのさ、今は野球場なんかだと、天然の芝生じゃなくて、「人工芝」っていうのがあるよね。本当の植物じゃなくて、化学繊維で作った芝生ね。ところがサッカーは、本物…つまり天然の芝生以外では試合ができないんです。
公式の試合はね。だからワールドカップをやっている所の芝生は全部本物です。それとね、芝生の上にしましまが見えるでしょう?色が交互にちょっとずつ違っていて、きれいだよね。
あれはね、芝生を刈る時の方向によって、ああいう模様のようになるんです。でもね、芝生は全部ていねいに育てられているんですよ。キミのお家の近くに芝生が生えているところはあるかな?
あるいは芝生の広〜い場所って行ったことあるかな?グラウンドじゃなくても、公園とか…いろいろあるよね。あのね、実は、日本だと芝生が生えているところって、柵(さく)で囲まれてしまっているところが多いんだよね。
それで、「立入禁止!」なんて書いてあるんだよ。ところが外国に行くとね、芝生は誰が入ってもいいんです。芝生だと、転んでも痛くないんだよね。それに芝生だと、寝ころんでひなたぼっこをしても洋服が汚れないでしょう。
そのために育てた草が、芝生なんです。それなのに日本だけが、芝生は外から眺めるものだと思ってるの。困ったものです。本当はキミにも、芝生の上でたくさん遊んでほしいんだけどな。
楽しいんだよ。サッカーも芝生の上でやるのが本当で、土の上でやるのはちょっと寂しいことなんだよね。日本だと、学校でも土の上だけどね。でも、サッカー場のグラウンドの芝生は、全部本物だからね。
IOC委員/日本サッカー協会副会長・岡野 俊一郎 先生
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