台風のしょうたいは、「熱帯(ねったい)で生まれた低気圧(ていきあつ)」です。その台風は空の上の風にながされて動くのです。おおよそ熱帯のところでは空の上のほうにふいている風がよわいので台風の動きはおそく、中緯度(ちゅういど)と呼ばれる日本に近づいてくると動きがはやくなります。一番はやくなるのは、日本を通りすぎるくらいの所で時速(じそく)60キロメートルとか、70キロメートルになるぐらいになります。なぜ日本を通りすぎるあたりで、台風が一番はやくなるかというと、このあたりにはジェット気流(きりゅう)という強い風がふいていてそれに台風がながされるのです。ジェット気流(きりゅう)は中国のほうから日本を通りこして太平洋のほうにふいているので、台風がはやく動くときには東や北東の方向に動くというのもポイントなんですよ。
日本航空運航本部:藤堂 憲幸 先生
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