じつは、「ロボット」ということばをつくったのは、かがくしゃではないんですね。戯曲(ぎきょく)といって、おしばいの台本をかく人でした。チェコスロバキアという国のチャペックという人が、「人造人間(じんぞうにんげん)」というおしばいを作って、その中ではじめて「ロボット」ということばをつかったのです。およそ1920年のおはなしです。
ただ、にんげんやどうぶつの形をしたきかいを作ろうとした人はもっとまえからいました。たとえばギリシャじだいのギリシャしんわの中にもそういうものがでてくるし、日本のむかしのおはなしにもでてきます。日本では江戸(えど)じだいには「からくりにんぎょう」というものがありましたし、ヨーロッパでも とけいににんぎょうがついているものもありました。
たぶん、おおむかしからにんげんはじぶんたちのようなきかいをつくりたいなぁとおもっていたんでしょうね。それから、工場ではたらくようなロボットは20せいきなかばの1950年代に出てきました。
ちなみに「ロボット」ということばは、せかいじゅうでつかっています。
いまはロボットでも、「じどうきかい」といって、にんげんがちょくせつうごかさなくても、めいれいにしたがってうごいてくれるきかいをつくりだしていますが、そのうち「じりつきかい」といって、ほんとうににんげんの手をはなれてうごくきかいがでてくるかもしれません。そうなれば、鉄わんアトムやドラえもんのようなロボットがでてくるかもしれません。
ロボット博士:橋本 周司 先生
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