何のときにそう思ったの?
こども:理科の時間で外に出ているときに空を見たら、雲が速く動いてたから…。
そっか。じゃあ、キミはどれくらいの速さだと思う?
こども:時速1キロぐらいかな…。
あのね、もっともっと速いよ。雲が動くスピードって、実はすごく速いんだ。たとえば、人間が歩くスピードは時速4キロぐらい、自転車の走るスピードは時速15キロぐらいと言われていますよね。じゃあ、雲はどれくらいかと言うと、雲の種類にもよるんだけど、だいたい時速40キロから50キロぐらいのスピードなんです。
車が走るのと同じぐらい、というふうにおぼえてもらうといいかな。冬の時期だと、時速100キロぐらいで動くこともあります。速いよねぇ。でもね、雲ってとても遠くにあるでしょ。
だから、目の錯覚(さっかく)で、速く動いているようで実はゆっくり動いていたり、ゆっくり動いているようで実は速く動いている、というようなこともあるんです。でも、だいたいは時速40キロから50キロぐらいってとこかな。
それからね、雲というのは、雲そのものが動いているんじゃなくて、消えながらそのたびにどんどん新しい雲ができて、次々と動いているように見えるものなんだよ。だから本当は、ひとつの雲が長い時間そこにある、というわけではないんだよね。そんなこともおぼえておいて下さい。
お天気キャスター・森田 正光 先生
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