しょくぶつ
Q. 植物で「交配」というものがあるらしいんですけど、どうやってやるんですか? (小5、女の子)
A. おねえさん:交配というのは、どういうことか分かるのかな?
女の子:色が変わること?
多田先生:あのね、交配というのは、例えば、いろいろな種類のパンジーがあったりするよね。そこで、互いに違う種類の花の花粉をめしべにつけると、さらに違う種類の別の花の色の花ができたりするの。そこから様々な雑種の花ができてくるの。そのできあがったものの中には、今までなかったような色や大きさの花を作り出すことができるの。
おねえさん:ところで、どこで交配という言葉を知ったの?
女の子:以前、パンジーの種を買ったときに、交配もできますって書いてあったので…。
おねえさん:なるほどね。多田先生、これは、自分でできるものなんですか?
多田先生:それはできると思います。まず、別の色のパンジーの花同士を合わせて違う色の花を作ってみたいと思ったとするよね。例えば、黄色と紫とか。まず、黄色の花のめしべに、紫色の花のおしべの花粉をつけてあげて、花がしぼんでしまった後も、残しておいて、実を作って、種を取って、それを次の年にまいてあげれば良いの。だけど、本格的にやるには、虫が勝手に花粉を運んだり、自分でやったつもりでも、他の花粉がつくことがあるのね。だから、つぼみのうちに花びらとかを取ってしまって、他の虫なんかが来ないように袋をかけておいて、それで花粉をつけるめしべをしっかり決めておくの。そこまで、やらなくても、パンジーならパンジーの種を毎回買ってくるのではなくて、自分で交配した種をまけば、来年、どんな花が咲くのが楽しみだよね。
女の子:はい。
おねえさん:そんな手軽できるものだとは知りませんでした。
多田先生:でも、うまくいくかどうかは、やってみなくては分からないの。だから、とりあえずやってみたらいいよね。
女の子:はい。楽しみです。

東京学芸大学講師の多田多恵子 先生

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