しょくぶつ
Q. 何でリンゴの皮は赤いのに中身は黄色なんですか? (小2・女の子)
A. 多田先生:リンゴの皮には、葉っぱが紅葉するときと同じように「アントシアン」という赤い色のもと(色素)が入っているのね。だから赤いの。それで、中身の方には「アントシアン」は入っていないから赤くないのね。でも、そう言っては元も子もないので、少し説明すると、リンゴの皮はなんで赤いかというと、誰かに見つけてもらって、食べてもらいたいからなのね。あの赤色が、「あそこに食べ物があるぞ、良いものがあるぞ」と気付いてくれるのは鳥の仲間なの。今のリンゴは大きいけど、昔のリンゴはもっと小さくて、鳥が突付いて食べて、うんちの中に種を運んでくれていたのね。だから、赤い実を付けて、「ここに私(リンゴ)は居るよ。おいしいよ。だから食べて」と言っているの。だから、リンゴは赤いの。だけど、それは外側だけ赤く見えれば良いから中身は赤くなくて良いよね。だから赤くないの。赤いのをわざわざ作らなくて良いんだったら作らなくて良いもんね。

スタッフから:イチゴも「アントシアン」を含みます。他にもアントシアンを含む、表面が赤い色の果実などを探してみてはいかですか。それと、「しょくぶつ」の質問の中の「食べられる実と食べられない実があるのは何でですか?」も読むと、より分かりやすくなると思いますよ。

東京学芸大学講師 多田多恵子 先生

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