しょくぶつ
Q. 植物の名前のつけ方を教えてください。 (小6・男の子)
A. 柳先生:植物の名前というのは学問的につけられた名前があります。これは、植物の研究をしている先生などがよく使うのですが、例えば新しい植物が発見されたりすると必ずつけられますね。
また、それぞれの国でも名前はつけられます。日本では「和名」という名前をつけます。でも、この名前はヨーロッパなどで使っても向こうの人は分かりませんよね。一方、英語をしゃべっているところなどは「英語の名前」をつけます。でも、日本人の中には英語がよく分からないという方もいますよね。
そこで、生物の名前には必ずある言葉が使われて名前が付けられています。それは、誰もが喧嘩しないようになっています。それは、今、使われていない言葉を使って名付けられているんです。その言葉はラテン語。この言葉を使ってつけられた名前が、万国共通の「学名」という名前なんです。
たとえば、私たち「人間」。日本では「人」。英語では「HUMAN(ヒューマン)」など。そして学名では、「Homo sapiens(ホモ=サピエンス)」。ホモというのは「人間」という意味です。そしてサピエンスというのは、「知恵のある」という意味です。
植物の名前は、実はその由来にとても多くの説があることが多いです。でも、植物のムード、形から名前がつけられるのが多いですね。例えば、桜は非常にうららかに咲きますよね。ですから「咲くうららか」で「桜」という感じです。

園芸研究家:柳 宗民 先生

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