しょくぶつ
Q. 花はなぜそれぞれにいろいろなかおりがあるのですか? (小6・女の子)
A. 柳先生:いいにおいの花はどのような花がありますか?
こども:バラとかスイセン!!
柳先生:そうですね。ニホンスイセンもたいへんいいにおいがしますね。逆にすごくいやなにおいのする花もあるんです。たとえば、アフリカのさばくに生えている「スカペリア」という花です。これは星やヒトデの形をしているんですが、肉のくさったにおいがするんですね。このように花はかならずいいにおいがするというわけではないんです。これをおぼえていてください。また、花の中には昼はにおわないけど、夜になるとすごくにおいを出す花がかなりあるんです。なぜかというと夜は花が見えないじゃないですか。色やなんか分からないでしょ。だからにおいをだすと言われているんです。
このように、どうして「におい」があるのかと言うと、花は虫に花粉を運んでもらってふえていきます。花の色だけでは虫たちがどこに花があるか分かりずらい。だから、かおりをだして、虫をおびき出していると考えられています。私たちも花のいいかおりがすると「あっ、ここに花がある」と分かりますよね。
そして、さっきの「スカペリア」はどうして、肉のくさったにおいがするのでしょうか。それはね、アフリカのさばくは生き物がなかなか生きられない土地だよね。そういう所にいる虫はハエなんです。だから肉のくさったにおいを出して、ハエが花粉を運んでくれるようにするんです。だから、花たちはおそらく自分が来て欲しい虫の好きなにおいを出していると考えられます。
 ただ、じっさいにはぜんぜん「におい」を出していない花のほうが多いかもしれません。ですから、いろいろな花のにおいをみーんな調べてみるとおもしろいよ!!

園芸研究家 柳 宗民 先生

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