しょくぶつ
Q. ブロッコリーはなんで「木」みたいなんですか? (小2・男の子)
A.

ブロッコリーが畑でなっているの見たことあるかな?
ブロッコリーってあのモサモサした緑の部分を食べるよね。あの部分、じつはお花なんです。みんなは、ブロッコリーという植物の「お花」と「くき」を食べているんですよ。
ブロッコリーは、もとは「ケール」という植物だったんです。「青汁」って飲んだことあるかな? あの青汁の原料でキャベツみたいになった葉っぱが丸まっていない植物がケールです。それが色々変わって、あるものは葉っぱが丸まってキャベツになったり、あるものは「カリフラワー」になったりしたんです。ブロッコリーやカリフラワーは、もともとケールの花がヨーロッパで食べられるようになったところから生まれてきたものなんですね。だから木みたいに見えるけど、実際は花のつぼみなんです。
ブロッコリーの木みたいなところ、あれは花の「くき」なんだけど、ゆでるとほんとおいしいよね。それで、最近は「くき」が小さくスティック状になったブロッコリーが出回っているんです。今、苗屋さんに売っているから作ってみるといいよ。「スティックセニョール」という品種名が出てます。育てると面白いし、食べてもおいしいんです。
やさいって日本では、草にはえるおかず・デザートになるものをやさいと呼んでいます。だから、木の部分はないんです。ですから、スイカはもちろんイチゴやメロンもやさいです。ところがおもしろいことに作っているだんかいではやさいなのに、売るだんかいではくだものなんだよね。草なんですよ、やさいは。だからブロッコリーも木みたいですけど、木ではないんです。


恵泉女学園園芸短期大学:藤田 智 先生

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