しょくぶつ
Q. イチョウの葉っぱは、実がつくものとつかないものでは葉っぱがちがうのですか? (小1・女の子)
A.

ふつういろいろな木やお花は、人間のように男の人とか女の人という区別はありません。ですから、男の木か女の木かというのは見た目ではわかりません。ところが中には男の木や女の木という区別ができるものがあります。じつはイチョウがそのひとつで、男のイチョウのほかに、実をつける女のイチョウがあるんです。そのちがいはイチョウは葉っぱを見れば、わかります。葉っぱの見わけ方は、実のなる女のイチョウは、葉っぱがスカートの形をしていて、葉っぱの真ん中にあまりきりこみがありません。ぎゃくに男のイチョウの木は真ん中が深くきれこんで、ちょうどズボンのような形をしているんです。まるで人間のようにズボンをはくのは「男」、スカートをはくのは「女」といった感じです。
ただ、まだ木が若いうちだとあまりちがいが無く、葉っぱの形がまざってしまいます。そしていよいよ実のなるくらい木が大きくなると葉っぱの形がはっきり分かれるようになります。こんどイチョウの木があったら、よく葉っぱを見てください。スカートの形をした葉っぱがおおい木は、実のなる女の木です。


園芸研究家:柳 宗民 先生

[戻る]