しょくぶつ
Q. やさいのいちばんさいしょの種はどこからきたのですか? (小4・女の子)
A.

いま日本で作っているやさいは、ほとんど外国で作られたものなんです。

ただ、日本にもともとあったやさいもいくつかあります。たとえば「みつば」。いもでは、「やまいも」。ウドやセリなんかもそうです。あとはみんな外国からきたやさいです。ちなみに、いちばん古くに外国からきたやさいはなにかというと、中国や朝鮮からきた「ねぎ」と「さといも」だと言われています。ねぎは北の方の西アジアのアルタイ地方生まれといわれています。それがはじめ中国で作られて、そのあとに朝鮮をとおって日本にきたそうです。

それからさといもは、東南アジアや南アジアのあつくてしめっぽいところのしょくぶつでした。これは、南の方に住んでいた人が海でまいごになって、そのときにたまたまよった日本においていったものだそうです。なんで「さといも」というなまえかというと、日本にははじめやまいもしかありませんでした。それが南のほうに住んでいた人がもってきたいもは、やまにしぜんとできるものではなく、じぶんたちの里でつくる「いも」だったのです。だから、「さといもと」とよばれるようになりました。
そのほか、おなじくらいふるいやさいは「だいこん」や「かぶ」が中国や朝鮮を通ってきました。正月には「七草がゆ(ななくさがゆ)」をたべるよね。その七草のなかに「だいこん」と「かぶ」がはいっているのです。七草がゆはすごくむかしからおこなわれていたものだから、だいこんやかぶもそれくらいふるくから日本にあったって、わかってもらえると思います。


園芸研究家:柳 宗民 先生

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