しょくぶつ
Q. トマトはむかし食べるものでなくてみるものだったと、じゆうちょうでみたのですが、どうしてトマトは見るものだったのですか? (小2・女)
A. トマトは、もともと南米(なんべい)生まれのしょくぶつなんです。1000年ぐらいまえに見つかって、それがヨーロッパに伝わり、そこからだんだん世界に広がっていきました。

日本にはえどじだい、つまり18せいきぐらいに、長崎(ながさき)にオランダのふねがもってきたとおもわれます。それで、育ててみたらとても赤い実がなって、「これはきれいだ」ということでかざっておいたのです。

そのときはこの実をたべるとおいしいということをしらなかったのですね。トマトをたべるようになったのは、めいじじだいよりあとにになってからだそうです。

ちなみにはじめのころは、トマトはナス科なので、「アカナス」というなまえがついていたそうですよ。つまり、みんながたべるようになったれきしというのは、さいきんのことなんですよね。でもまあ、だれかが「見るためのもの」だったというのに、「たべられるかも」とおもってたべちゃった人がいたということですよね。


園芸研究家:柳 宗民 先生

[戻る]