しょくぶつ
Q. うちにあるボケの木に、プラムぐらいの大きさで青りんごのような色の実が1つ付いています。これは本当にボケの木ですか? (小5・おとこ)
A.

それはまさしくボケの木ですね。普通、ボケの木はお花を見るためにお庭に植えたりしますよね。春早くに花がたくさん咲いてとってもきれい。そのあとは普通あまり実がならないんだけど、ときどきなるんですよ。だから今キミのおうちになっている「プラムぐらいの大きさで青リンゴのような色の実」というのはまさにボケの実なんですね。

今はプラムぐらいってことだけど、うんと大きくなると梨の実ぐらいまで大きくなって、さらに熟してくると皮が黄色くなってすごく良い香りがしてきますよ。形は下ぶくれで、瓜(ウリ)に似てきます。食べられないことはないけど、そのままだととっても酸っぱい。だけど、果実酒を作ったり、お砂糖で煮たりするとおいしく食べることが出来ます。でも、実があまりならないから難しいかな。

ところで、「ボケ」って漢字でどう書くか知ってる?いろいろ書き方があるんですけど、そのひとつに「木瓜」という書き方があるんです。これは、さっきも言ったけど、ボケの実が瓜に似ているので、木に瓜がなっているように見えたんだね。で、この「木瓜」を日本語読みにすると「もっか」と読めるんです。それが、なまって「ボケ」になったということらしいんですよ。

キミのおうちのボケの実もそのままおいておけば、もう少し大きくなって、とってもいい香りがするようになると思いますよ。楽しみにしていてね。


園芸研究家・柳 宗民 先生

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