しょくぶつ
Q. イチゴを植木鉢で育てています。花が咲いて小さな実を付けたけど大きくなりません。どうしたら食べられるようになりますか? (小1・おんな)
A.

いつから育ててるのかな?

こども:12月初め頃から。

苗は買ってきたの?

こども:はい。

買ってきたときに花は咲いてましたか?

こども:咲いてませんでした

今はどういう場所に置いていますか?

こども:窓辺のよく日が当たる所です

そうですか。イチゴはね、もともと寒いところの植物なんです。だから寒いのが大好きなの。だから、関東だったら自然の状態、つまり外で作ると実がなるのは4月ぐらいなんです。だけどお家の中に入れておくと暖かいでしょ。そうすると冬でも花がうっかり咲いてしまうんですよ。でもいくらお家の中っていっても、実が育つにはやっぱりまだ寒くて、実ができてもなかなか大きくならないことがあるんです。

それともう一つ、花が咲いてもおしべの花粉がとめしべにくっつかないと実がならないのね。外では虫が花粉を付けてくれるんだけど、冬って虫があまりいないし、お家の中だとほとんどいないよね。だけど、3月の下旬、お彼岸を過ぎれば色々な虫がやってきて花粉を付けてくれるので、大きな実が出来るんです。だから、今からでも外に出した方がいいと思うだけど、今までぬくぬくと育ってるから、今ある実はダメになるかもしれないね。でもまた新しいつぼみが出てきますよ。

最近イチゴはビニールハウスや温室で作るんですけど、それはどうしてるかというと、温室の中にイチゴを植えるでしょ。その時期はやっぱり虫がいないから、温室の中にマルナガバチというハチを放して、花粉を付けてもらうんですよ。

こども:外のどんなところに置くといいんですか

日当たりのいいところに出して下さい。日陰はダメだよ。


園芸研究家・柳 宗民 先生

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