しょくぶつ
Q. ツクシを触ったら白い粉が出たんですが、あれは何ですか? (小5・おんな)
A.

キミはどこに住んでるのかな?。

こども:鳥取県です

じゃあツクシはまだ出てないよね。これから3月ぐらいになると土手などあちこちに出てきますよ。「スギナ」って知ってるかな?

こども:知りません

そうですか。スギナっていう植物があってね、ツクシとは全然形が違うんですけど、ツクシはもともとスギナなんです。スギナから見ればツクシはお母さんなのね。オスとメスで分けると、ツクシはスギナのメスなんです。植物って言うのは、オシベから花粉が出て、それがメシベに付いて種が出来るわけでしょ。ツクシって言うのはそのメシベにあたるんです。ツクシを触るとパッと白い粉が散るよね。この白い粉は「胞子(ほうし)」と言うものなんです。ちょっと難しいかな?この白い粉は、花粉や種に似てるんだけど、違うんだ。ツクシからこの胞子が飛び散って、それから芽が出て、育って、スギナになっていくんです。つまり、この胞子は種のようでもあり、花粉のようでもあるんです。植物の中に「胞子植物(ほうししょくぶつ)」って言うグループがあって、キノコの仲間だとか、シダという植物もそうですね。この胞子植物は花が咲かない植物なんですよ。種のかわりに、この胞子が仲間を増やすいちばんのおおもとになっているの。で、この胞子がツクシから出る白い粉の正体というわけなの。わかったかな?


園芸研究家・柳 宗民 先生

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