しょくぶつ
Q. トリカブトからはどんな毒がとれるのですか? (小2・男)
A.

あのね、トリカブトの花は、実はとてもきれいな紫色をしているんですね。夏の終わりから秋のはじめにかけて咲くので、山に登る人などは「トリカブトが咲くと秋が来る」なんて言います。トリカブトの「カブト」というのは、花の様子が昔のおさむらいさんがかぶっていた「カブト」に似てることから付けられたんですよ。

ただ、トリカブトは「アコニチン」という大変な毒を持っています。これが大量に体の中に入ってしまうと死んでしまったりします。でもね、使い方によっては逆にお薬になるので、昔からお薬として使われていたんですよ。

これはトリカブトだけではなくて、毒をもった植物というのはほとんどに同じ事が言えて、使い方次第でお薬にもなるんです。でも、もちろん量を間違えてしまうと危険ですから、普通の人が下手に使おうとしてはいけません。専門の人にきちんと量を調節してもらって、調合してもらわなければなりません。キミも、絶対に使っちゃだめだよ。

こども:はい

最近山登りをして山菜を採って食べる人たちがいるよね。あれもよっぽど知識がある人と一緒に行かないと危険です。よく山菜と毒のある植物を見間違えてしまうんです。トリカブトも、「ニリンソウ」という植物と葉っぱがよく似ていて、間違われることがあります。ですから、本当に気をつけてくださいね。


園芸研究家・柳 宗民 先生

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