しょくぶつ
Q. 夏みかんは、春になるのに、どうして「夏」みかんっていうんですか? (6さい・おんな)
A.

そうね、キミは夏みかん好きなの?

こども:はい!

おいしいよね、僕も好きなんですけど、夏みかんっていうのは、みかんの親戚のような果物。大きいんだよね。みかんの仲間っていうのは、た〜くさん種類があるんです。夏みかんでも、最近はいろいろな種類の仲間ができているんですよ。それで、その中の本当の夏みかんっていうのはね、春に花が咲くんですよ。花はそのうち実になるでしょう?

で、普通のみかんも春に花が咲くんだけど、同じ年の秋から冬には、もう実が黄色く熟して収穫できるようになるの。ところが、夏みかんの実っていうのはおもしろくってね、花が咲いた次の年の夏ぐらいになって、初めて実が熟してくるんです。だから、収穫するのは夏のはじめぐらいからなんだよ。つまり、やっぱり名前の通り、夏に収穫するから「夏みかん」っていうの。

ということは、夏みかんは普通のみかんよりも、収穫できるまでに少し時間がかかるってことだよね。普通のみかんと同じように春に花は咲くけど、収穫できるのはだいたい次の年の夏のはじめ頃になる。それで、「夏みかん」っていう名前がついたというわけなんです。

ただしね、さっきも言ったけど、最近は本当にた〜くさんの種類ができているので、もっと早い時期、つまり「夏」じゃなくても収穫できる「夏みかん」っていうのもあるみたいですよ。

というわけで、普通のみかんは「冬」に収穫するけど、夏みかんは「夏のはじめ」頃に収穫するから「夏みかん」っていう名前がついた、ということを覚えておいて下さい。


園芸研究家・柳 宗民 先生

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