しょくぶつ
Q. 「ケナフ」という植物は、なぜ他の草より二酸化炭素を多くとって、温暖化防止になるの? (小4・おんな)
A. 「ケナフ」というのは、インドの草で、ハイビスカスの仲間で、黄色くて、大きな花を咲かせるんです。これはね、昔からインドで紙を作る原料として使われていた植物なんです。最近は紙を作るために木を沢山伐採して、熱帯雨林が無くなってしまうのではないかと、問題になっていますよね。ところが、毎年栽培できる草から紙を作れば、木を切らなくてもすむので、今、注目されているんです。二酸化炭素を吸収する量は植物によって差があるんです。最近の研究で「ケナフ」が意外に二酸化炭素を多く吸収することが分かってきたんです。だいたい植物というのは、葉っぱで「光合成」といってね、太陽のエネルギーを使って、空気中の二酸化炭素と根から吸う水を原料にして、炭水化物という、生活に一番必要な栄養を自分で作っているわけ。その時に酸素があまるから、それを空気の中に出してくるわけだよ。地球上の酸素は植物の葉っぱのおかげであると思っていいんだよね。だから、この「ケナフ」だけではなくて、すべての植物を大事にしましょう。

園芸研究家・柳 宗民 先生

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