しょくぶつ
Q. 植物の最初の種はどうやってできたの? (小1・男)
A. ふつうはどうやってできるかは知ってるかな?
花には「おしべ」と「めしべ」というのがあって、おしべはお父さんのようなもの、めしべはお母さんみたいなものね。そのおしべから細かい花粉が出てきて、それがめしべにつくと種が出来るんです。花が咲く植物ならみんなそうやって種ができるの。まずそれを覚えておいてね。
で、どれがいちばんはじめに種をつけたかというと、これはちょっと難しいんだ。
植物にはいろんな種類があって、実は種をつけない植物もあるの。バイ菌などの「細菌類(さいきんるい)」って言うのも植物の仲間なんだけど、種をつけません。
じゃあどうやって増えるかと言うと、身体が分かれるんです。むずかしい言葉で言うと「細胞が分裂する」って言うんだけど、そうして増えていくのね。
そうやって増えた植物が、実はいちばん最初の生き物なんです。それが長い間にいろいろ変わってきて、まず最初に大きくなったのが「胞子(ほうし)植物」というものなの。これは恐竜がいた頃のことです。胞子植物はいまでもあってね、「シダ」というのがその仲間なんだ。
で、それから長い年月がたってくるとお花がついて、おしべとめしべのついた植物が出来てきて、種を持つようになったんだ。
これは「進化」と言うんだけどね、きっと種ができる形のほうが、植物が子孫を残すのに都合がよかったからだと思うよ。

園芸研究家・柳 宗民 先生

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