え〜、演歌が「シブい」っていうのはキミが思ったの?
こども:そう。
その「シブい」っていう感じはわかる?
こども:わからない。
あのね、「シブい」っていうのは、「古いんだけどかっこいい」っていう感じだと思うんだ。大人の人たちが普段使うときは、「そのものに深みがある」とか、「簡単にこの味はわからないだろうなぁ」っていう感じを言ってると思うのね。それで、演歌っていうと本当に歴史があるものなんだよ。おそらくキミのお父さんやお母さんが小さかった頃、おじいちゃんやおばあちゃんが若かった頃ぐらいに、だいたい出来てきたものなのね。
で、演歌には、そのもとになっている「民謡(みんよう)」っていうものがあるの。知ってるかな?「ハァ〜〜♪」なんていうの聞いたことあるでしょ。あの「民謡」っていうのは、むかーしから日本にあった歌なんですね。で、そういうものの気持ちとかいろんなものが、演歌にはぜーんぶ入ってるの。だからきっと聞いたときには、なんだか軽い感じがしなくって、ずっしりと「歌を聴いたな」っていう感じになるんじゃないかな。それが「シブい」っていう感じになるんだろうなって思うんだ。
キミは歌は好き?
こども:うん。
そっか、嬉しいな。
キミたちには演歌も最近の歌もぜ〜んぶ含めて、歌を好きになって欲しいから、たくさん歌ってね。「これはシブいから好き」とか「これはカッコいい」とか、それぞれの感じでいろいろ好きになってくれるといいなって思います。
歌手・タケカワユキヒデ 先生
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