にんげん・せいかつ
Q. お父さんはわたしに、「食べたあと食器を片付けなさい!」と言うのに、何でお父さんはやらないのですか? (小3、女の子)
A. おねえさん:金村先生はどうして頭を抱えているのですか?
金村先生:こういう質問が来るとは思いませんでした。どうやって言ったらいいのか…。
木久蔵先生:わたしは何となく分かりますよ。お父さんはあなたのために一生懸命お仕事を頑張ったり、お金を稼いできてくれているのです。家に帰ったらお母さんがこれを分かっているので、お母さんが、お父さんが食器を片づけようとする前に片づけてくれるのだと思います。
ピーコ先生:こどもの時にお片付けの勉強をしないと大人になってお片付けが出来ない子になるのがお父さんは嫌なはずです。お父さんは大人ですから、やればすぐにお片付けはできるのです。けれどもあなたはまだこどもで、お片付けをしないとどういう風に家の中が汚れてしまったり、汚い食器でこれからずっと食べなきゃいけなくなり、そういう汚いところで生活しなきゃならなくなります。
女の子:はい。
ピーコ先生:ですからお母さん、お父さんは、自分の食器はちゃんと片付けなさい!と。洗ってくれるのはお母さんですよね?
女の子:はい。
ピーコ先生:そのうち大きくなったら食器を洗うことも大事です。ただ、食べたあとだけではなく、机の上で、お勉強やお絵かきしたあとのクレヨンのお片付けも全部そこで覚えましょう。そうするとあなたは誰が見ても、「お片付けのできるとっても頭のいいお嬢ちゃんね!」と言われるようになりますよ。ですから「お父さんはどうして片付けないの?」って聞いちゃダメです。
木久蔵、金村先生:(笑)
ピーコ先生:お父さんはやればできるんです。ただ、あなたがお片付けを覚えてくれればいいなあ、と思っているはずです。分かりますか?
女の子:はい。
おねえさん:お父さんに「何でやらないの?」と聞いたことはありますか?
女の子:ないです。
ピーコ先生:そんなことはお父さんに聞いてはいけません! お父さん好きですよね?
女の子:はい。
ピーコ先生:好きな人のためには自分がちょっとくらいやってあげようと思う気持ちがないとダメですよ。好きな人が出てくると何かしてあげたいと思うようになりますから。
お父さんのためにお片付けをしてあげましょう!
女の子:はい。
木久蔵先生:きょうは父の日なので食器を片づけたらお父さんは凄く喜ぶと思いますよ。
女の子:う〜ん。
ピーコ先生:あなたはお片付けは嫌いですか?
女の子:嫌いではないです。
ピーコ先生:じゃあやってあげましょう。お父さんに言ってはダメですからね!
おねえさん:今日は何かプレゼントを考えていますか?
女の子:う〜ん。
おねえさん:もし決まっていなかったら木久蔵先生がおっしゃったみたいに食器を片づけてあげるというプレゼントはどうでしょう?ちょっと考えてみて下さい。
女の子:はい。

野球解説者の金村義明 先生/落語家の林家木久蔵 先生/ファッション評論家のピーコ 先生

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