にんげん・せいかつ
Q. お父さんは会社でがんばって仕事をしているのに、どうして家に帰ってきて「疲れた」と言わないのですか? (小3、女の子)
A. 金村先生:偉いですねえ。わたしは毎日帰ったら「疲れた、疲れた、飲みすぎた!」ばっかり言ってます。
林家木久蔵先生:(笑)
おねえさん:木久蔵先生のお父様はいかがでしたか?
木久蔵先生:わたしの父も疲れていても、「疲れた」とは言わない人でしたねえ。家に帰ってくるのが珍しかったので…。
木久蔵先生:こどもが起きている時間に芸人の人はなかなか帰れないのですよ。
おねえさん:う〜ん。
木久蔵先生:仕事のあと、打ち上げなどがあったりする場合がありますので。わたしも偶然会えた時は、かわいがってくれた記憶がありますね。
おねえさん:そうですか、疲れてないわけないですよね? 
ピーコ先生:あなたはお父さんがどんなお仕事をしているかご存じですか?
女の子:はい。
ピーコ先生:何のお仕事をなさっているのですか?
女の子:車の燃料ポンプを作る会社です。
一同:へぇ〜。
おねえさん:お帰りはいつも何時くらいですか?
女の子:早く帰ってくる時と、遅く帰ってくる時があります。
ピーコ先生:あなたはわたしが思うに、とてもお父さんが好きですよね?
女の子:はい。
ピーコ先生:ですからお父さんが好きで、お父さんの顔を見ると笑ったりしますよね? 帰ってくると嬉しいですよね?
女の子:はい。
ピーコ先生:あなたのお父さんはきっと疲れていらっしゃるかもしれませんが、あなたの顔を見ると疲れが飛んでしまうのですよ。あなたを見ていると、あなたがお父さんのことが好きだというのが顔に出てくるので、お父さんは疲れた、と言えないですし、言いたくなくなってその疲れが消えてしまうのです。ですから、あなたがいつでもお父さんにニコニコして、ワガママを言わないで、お父さん仕事ありがとう!という気でいるので、お父さんは疲れたと言わないのだと思いますよ。分りますか?
女の子:はい。
おねえさん:あなたのおかげだということです!
木久蔵先生:お父さんはあなたに会うのを非常に楽しみにして帰ってきているのですよ。
金村先生:思い出しました。わたしのこどももあなたと同じ年齢の時、そうでした。
ピーコ先生:(笑)
金村先生:成長すると反抗期があったりしますから、もっと疲れますよ。
木久蔵先生:(笑)
金村先生:本当にピーコ先生のおっしゃる通りだと思います。それとお母さんも笑顔で迎えているはずです。あなたとお母さんが笑顔だから疲れた、と言わないのです。
おねえさん:今日は父の日ですが何かしてあげますか?
女の子:はい。
おねえさん;何をしますか?
女の子:秘密です(笑)
ピーコ先生:(笑)カワイイですねえ。

野球解説者の金村義明 先生/落語家の林家木久蔵 先生/ファッション評論家のピーコ 先生

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