にんげん・せいかつ
Q. 何できょう、お母さんにプレゼントをあげなくてはいけないのですか? (5歳、女の子)
A. おねえさん:今日が母の日だということは知っていましたか?
女の子:知らなかったです。
おねえさん:誰に教えてもらいましたか?
女の子:お母さんです。
おねえさん:お母さんにどのように教えてもらいましたか?
女の子:きょうは母の日だから、お母さんに「プレゼントする日だよ!」と教えてもらいました。
秦先生:あなたは、お母さんのことが好きですか?
女の子:はい。
秦先生:お母さんもあなたのことを好きなはずです。大好きだから、あなたにいろいろなことをしてあげたいと思って、食事を作ったり、いろいろお世話をしてくれます。それは大好きだから思わずやってしまうのですよ。思わずやってしまいますが、お母さんも時々、一生懸命やっていることを「ちょっと感謝してほしいなあ〜!」と思う時もあります。
しかし、「感謝してほしいなあ〜!」と思っても私(お母さん自身)に「ありがとうと言って!」と言うわけにもいかないのです。お母さんも、「そういう日があったらいいなあ〜!」と思ったら母の日ができたからそれで助かっているところもあります。お母さんはプレゼントをすごくほしいわけではなく、あなたが元気でずっと素敵でニコニコして生きてくれたらそれが一番のプレゼントなのです。あなたが、「お母さんのことを大好きだよ!」とちょっと表すとお母さんはうれしいのです。
ですから何かプレゼントをあげなくてはいけないのではなく、お母さんとしてはプレゼントをもらったらうれしいのです。「あ〜、私も今日家に帰ったらこどもたちが何かくれたらうれしいなあ〜」。この気持ち分かります?
女の子:分かります。
三宮先生:母の日は元々、アメリカの人が教会に行く日曜日にお母さんにカーネーションを送ったことから始まったそうです。
多田先生:私は昔、こどもに肩揉み券20回分をもらいました。
秦先生:それはいいですねえ。
おねえさん:あなたが、「お母さんのことを大好き!」という気持ちや、「いつもありがとう!」という気持ちを何らかの形で伝えるということみたいですよ。伝えられますか?
女の子:はい。
おねえさん:ぜひきょう、「ありがとう!」という気持ちを伝えてくださいね!

作曲家で歌手の 秦 万里子 先生/エッセイストの 三宮 麻由子 先生/東京農工大学講師の 多田 多恵子 先生

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