にんげん・せいかつ
Q. 紙は何で切れるのですか? (小2、女の子)
A. 柳田先生:近くにエンピツはありますか?
女の子:あります。
柳田先生:エンピツのとがっている方で軽く自分の手をチクッとしてみて下さい。
女の子:はい。
柳田先生:今度は反対側にしてやってみて下さい。
女の子:はい。
柳田先生:どちらが痛いですか?
女の子:とがっている方です。
柳田先生:そうですよね。同じ力で手などでものを押さえつけたときに、細かったり、薄かったり、とがっていたりするものは、そこに力が集まってしまいます。だから痛いのです。紙で手が切れるのは不思議かもしれませんが、紙は凄く薄いですよね?
女の子:はい。
柳田先生:だから手に触ったり、動かしてみたりすると、意外に強い力が集まってしまいます。それで切れてしまうというのが1つと、それから紙の切り口はノコギリみたいにギザギザしているのだと思います。
中山先生:カミソリで切れたより、紙の方が痛かったりしますよね。
柳田先生:痛いですね。多分この2つの理由だと私は思います。
おねえさん:なるほど、切れるというのは力がたくさん集まった結果、切れてしまうということなのですか?
柳田先生:はい。力がたくさん集まって、当たったところが壊れるてしまうんですね。その壊れ方というのが、紙の場合たぶん、ギザギザと切れてしまうと思います。
おねえさん:薄いものというのは紙ではなくても切れてしまうのですか?
柳田先生:そうですね。
中山先生:でもコシがるものでなければダメですよね。ふにゃふにゃしたものだとダメですよね。
柳田先生:中山先生のおっしゃるとおりで、紙というのは意外に丈夫ですね。

作家の中山千夏 先生 / 東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀 先生 / 空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄 先生

[戻る]