にんげん・せいかつ
Q. どうして寒いとほっぺは赤くなるのですか? (5歳、女の子)
A. おねえさん:きょうは寒いですか?
女の子:寒い。外は雪がつもってる。
おねえさん:そうなんだ。じゃあ、きょうもほっぺは赤いかな?
女の子:赤い!
長倉先生:えっとね、人間には血管という血が流れている管が体にあって、大きな血管と毛細血管という小さな血管があって、特にほっぺには毛細血管が多くあるんだよね。それが寒いとふくらんで、血の流れをよくする、つまり、体が冷えると血管がちゃんと働いて血の流れをよくするためにどんどんふくらんで、いっぱい血を流そうとするんですね。ほっぺは皮膚が薄いので、それが目立つんだけど、人間の足とかでも寒いとあかぎれとかして、外の寒いところから暖かい家に帰ってくると、足が赤くなっていたりするよね。それは人間の体が自分の体を温かくしよう、血の流れをよくしようとたくさんの血を送ろうとするんだよね。それで、ほっぺは皮膚が非常に薄いので目立つんですね。
おねえさん:じゃあ、ほっぺの赤いのは血の色なんですか?
長倉先生:そうですね。ぼくも写真で撮影するときに色んなところで人のほっぺを見ますけど、細かく割れているような、ひび割れたような感じになっていますよ。だから、あれは全部毛細血管がほっぺの薄いところでふくらんでいるんだよね。それに、ほっぺが赤くなるということは健康であるといことの証(あかし)でもあるんですね。
 寒いとき、手をこすったりするじゃない。そうすると手が温かくなって赤くなるのと同じだよね。これは摩擦(まさつ)熱を自分でつくるんだよね。それを人間の体がちゃんと働いてくれているということなんだよね。

フォトジャーナリストの長倉洋海 先生

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