にんげん・せいかつ
Q. 大好きな友達とケンカしちゃうんです。すぐに仲直りするにはどうすれば良いですか? (小1、女の子)
A. 井上先生:大好きな友達とはケンカをしたくなりませんか? ぼくなんかはいつもそうですよ。ケンカすると面白いという感じでケンカしますね。だって、仲良くない人とケンカすると危ない感じになるでしょ。大好きな友達だと安心してケンカできるじゃない。
だから、どんなひどいことを言っても、許してくれてうれしいみたいな気持ちで、ケンカが終わったりするの。そういう関係、つまり、じゃれているという関係ではないのかな。
おねえさん:ケンカするほど仲がよいということですね。
あさの先生:そうですね。ケンカができるというのは、悪いことでは全然なくて、安心してケンカができるって、とても素敵なことなんですね。相手に対して、気を使わなくていいということ。なかなか、今は気を使わないでケンカができるということは、大人でもなかなかいないですね。ただ、ケンカすると、つらかったり、さびしかったりするんですか?
女の子:うん。
おねえさん:どんなことでケンカするの?
女の子:これをやろうと言うと、「どうして?」とか言われて、少しのことでケンカになっちゃうの。
あさの先生:そういう時、きょうは我慢してお友達と一緒にしようかなとかはお話しますか?
女の子:します。でも、「別れよ!」というときもあります。
おねえさん:別々に遊ぶということね。
あさの先生:でも、それは良いんじゃないかな。そのときに合わせて、一緒に遊んだり、ぜんぜん、一緒に遊べないで、ばらばらだよということがあっても、良いんじゃないかなと思うけど。
おねえさん:どのぐらいで仲直りはするの?
女の子:5時まで学童に通っていて、帰るときに仲直りできる。
兵藤先生:どうやって、仲直りはするの?
女の子:「ごめんねっ」と言って、にこって笑って。
おねえさん:どっちが言うの?
女の子:2人が同時に言ったこともある。
井上先生:それはうらやましい。そういうのが友達と言うのだ! だから、ケンカしたほうがいい。心配ない。
兵藤先生:これは、人間関係のレッスン。ケンカして仲直りできることは、すごい進歩なわけで、「縄跳びしたい。お手玉したい」と言うのは当たり前で、みんな違うんだよね。中には相性の合う友達も時々いるけれど、めったにないけどね。10歳ぐらいまでは、自分の我がブワッと出るから。でも、人の意見を聞いているだけではいけないしね。
自分の言いたいことも言って、うまくいかないと、どうやったらいいかなと考えることを、あなたはやっているの。だから、仲直りができるのはすばらしいことだと思うよ。良い人間関係のレッスンがあなたはできているの。
女の子:うん。
おねえさん:良いお友達なんですってよ?
女の子:やったー!!
おねえさん:うん。じゃあ、仲良くしてね。
女の子:はい。ありがとうございます。

タレントの兵藤ゆき先生/作家のあさのあつこ先生/指揮者の井上道義 先生

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