にんげん・せいかつ
Q. 顔が女の子みたいと言われるんですけど、どうすればいいですか? (中1、男の子)
A. 男の子:知っている人には女の子みたいと言われて、知らないところに行っても女の子に間違われることがあるんです。
おねえさん:じゃあ、かわいらしい顔をしているということなのかな?
男の子:別にかわいらしいとかはないと思うんですけど…。
ピーコ先生:あなたはそれを言われて何が嫌なの?
男の子:女の子に似ているといわれることが…。
ピーコ先生:あなたの声はもう、変声期は過ぎているでしょ。
男の子:えっ、そうなんですか…。
ピーコ先生:そう思うよ。もう、男の子の声じゃないじゃないし、声を聞いていると女の子じゃないみたいな気がしますね。それで、容姿(ようし)というのは、あんまり男くさいのを嫌がる子もいると思うの。それから、中性的だといわれて嫌だと言ったって、容姿は変えられないじゃないですか。あなたは、まゆ毛が細いとか、肌が白いとかくちびるが赤いとか、ちょうど中学生ぐらいの女の子の持っている特長を持っているっていうことなのかな?
男の子:まゆ毛は太いですし…。ただ、顔が昔から女の子に似ているといわれるんですよ。自分では良く分からないんですけど…。
ピーコ先生:うん。こういう悩みって悩みすぎることがあなたにとって悪いことになっていると思うのね。それはなぜかというと、顔というのは、これが自分の顔なんだと、自分で納得して、世の中には自分しかいないんだと考えて、生きていくことのほうが中学生ぐらいでは大事なの。もし、「女の子みたい」と言われたら、「すいません。ぼくは女の子じゃないんです」といえば言いんだし、それに、女っぽいことに悩んじゃって、女の子を嫌いになったりすることは意味がないことだよね。きっと、女の子みたいだったら、男の友達だってできやすいし、女の友達だってできやすいはずだと思う。あなたはそういうことで、心を閉ざしてしまって、これから育っていく成長過程の障害になることは、とてもつまらないことだと思うんです。
かわいいんだったら、かわいいことを売り物すれば良いのよ。今の流行といったらおかしいけど、あんまり男くさい男はそんなにもてないのよ。やさしい感じの男の子が一番みんなに好かれると思うの。かわいい顔して品がある男の子が一番流行だし、これからも流行ってくるのよ。だから、そんなことで、悩まないで!
容姿ってどうしようもないことだってあるの。美しいということはひとつも欠点にはならないし、かわいいということも欠点ならない。もし、そんなことで馬鹿にされるようだったら、その馬鹿にする人に、はっきり言ったほうがいい。「ぼくはちゃんと男として、中学生の男として、きちんとした考え方を持っているから、外側で判断しないでほしい」と、きちんと君が言えるようになったら、成長すると思う。
女の子みたいだといわれても良いじゃないかと思うほうが大事! だから、それを君は長所と思って、かわいいこともきれいなことも武器になるんだから、そういう風に思って自信を持ちなさい。こんなことで悩んでいると、一番楽しい中学生の時期が一番つまらなくなってしまいますよ。

ファッション評論家のピーコ 先生

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